本日も株式市場の動向と注目ニュースをゆる~く語っていきます。
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本日(3/9)の日経225
本日の日経平均株価は、前日比+178円(+0.63%)の28,623円という結果でした。
今日は前日比203円高と続伸してスタートしました。その後も上昇し、一時290円高まで上昇しました。
前日の米国市場ではハイテク株比率の高いナスダック総合や主要半導体株で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が上昇しており、東京市場でも半導体関連株が買われました。
その他にも、保険・鉄鋼株にも買いが入りました。保険株は金利の上昇、鉄鋼は中国景気の回復期待で上がってるのだと思います。
明日は米国の雇用統計が発表されるので、前場ほど上昇はせず最終的には5日続伸でした。
ロキ兄さんが興味をもった銘柄
旭化成(3407)
旭化成(3407)は、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を行う日本の大手総合化学メーカーです。
総合化学業界における売上高は国内第3位です。
1922年、旭絹織株式会社として創業されました。その後、合成アンモニアやレーヨンの製造を行い事業を拡大していきました。
2001年に旭化成工業株式会社から現在の旭化成株式会社に社名を変更。創業100周年の会社です。
旭化成は大きく分けて3つの領域で事業を展開しています。
・高度な技術と新たな発想で作られる素材を主としたマテリアル領域。
・ヘーベルハウスなどの戸建住宅を代表とする住宅領域。
・専門性の高い技術で社会の医療ニーズに応えるヘルスケア領域
これらの領域で活躍しています。
旭化成は8日、2023年3月期連結純損益の見通しを700億円の黒字から1050億円の赤字に下方修正しました。
米子会社ポリポア・インターナショナルの電池材料が不振で、ブランド価値である「のれん」の減損損失を計上しました。実際の損失があったわけではなく、高すぎな買収をしたと考えるといいかと思います。
あまり聞き馴染みのなり「のれん」という言葉ですが、のれんの減損によりなにが起こるのでしょうか?
のれんの減損によって想定されるのは、株価の低下や配当金の減少が挙げられます。
会社の純利益が下がるので、PER(株価収益率)が高くなり株価が下がりやすくなります。
また純利益が下がるので、その分株主への配当金が下がる可能性があると考えておきましょう。
MARKET SPEED
そんな報道があった旭化成(3407)の本日の株価は、
前日比+12.3円 (+1.27%), 984.0円と上昇でした。
20年ぶりの赤字という報道があったものの、企業に直接の損失がなかった。配当金の減少があったわけではないからだと思います。
見通しが甘く高い価値で買ってしまった米子会社ですが、自社製品は好調で急拡大する見通しです。
技術力も高く今後も期待できる企業ですね。
ロキ兄さんが興味をもったニュース
YCCサプライズ修正に身構える市場、「長期金利1%」巡り見方交錯(ブルームバーグ)
日本銀行の黒田東彦総裁にとって最後となる3月の金融政策決定会合で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)政策を再修正するとの観測が市場でくすぶっています。
昨年12月会合の残像が残る中、サプライズがあった場合に長期金利は節目の1%を超すのか超さないのか、ストラテジストの見方もさまざま。
ブルームバーグがエコノミスト49人を対象に行った調査では、46人が今回会合で政策修正はないとみている。
しかし、YCCでの長期金利の許容変動幅を拡大した昨年12月会合時も、直前の調査ではエコノミスト47人全員が現状維持を見込んでいたため、市場は黒田氏最後のサプライズの可能性を否定し切れずにいます。
ロキ兄さんとしては、次の人がやりやすいように最後に仕事を残さないと思っています。保険として暴落の準備をしてますが……
週末の日銀政策決定会合をドキドキしながら見守ります。