10月から、多くの金融機関で「こどもNISA」の口座開設の受付が始まりました。制度そのものは2027年1月にスタートする予定です。ニュースでは「孫への生前贈与にも使える」という見出しも見かけるようになりました。
そんな中、わが家にも1本の電話が。父方のおばあちゃんから「リコのこどもNISAに、毎年お金を出してあげたいんだけど」という相談です。ありがたい話ですが、「贈与税はかからないの?」「誰のお金になるの?」と、家族の頭にはいくつもの「?」が浮かびました。今日の家族リアル会議は、祖父母からのこどもNISA資金を家族で整理してみました。

今日の家族リアル会議|「孫のこどもNISAにお金を出したい」おばあちゃんの申し出、贈与税は大丈夫?

父
父
母さん(おばあちゃん)から電話があってね。「リコのこどもNISAに、毎年60万円ずつ出してあげたい」って言うんだ。
リコ
リコ
えっ、60万円!?おばあちゃん、すごい!やったー!
母
母
ありがたいけど、そんな大金をもらって税金はかからないのかしら。ちゃんと調べてからお返事したいわね。

まずはこどもNISAのおさらい

・対象は0〜17歳の子ども(口座は子ども名義)
・年間の投資枠は60万円(月5万円まで)、非課税で持てる上限は600万円
・買えるのは、つみたて投資枠と同じような長期・積立向けの投資信託で、個別の株は買えない
・原則18歳まで払い出しできないが、12歳以降は教育費などのためなら、子どもの同意を得て払い出しできる
・口座の手続きや運用の管理は、親権者などが代わりに行う

ロキ兄
ロキ兄
ポイントは、口座が「リコ名義」だってこと。入れたお金はリコの財産になるんだ。だから、おばあちゃんや父さんたちがお金を入れると、それは「リコへの贈与」として扱われるんだよ。

贈与税は「1年で110万円まで」なら基本かからない

父
父
贈与税には「基礎控除」があって、もらう人1人あたり、1年間にもらった合計が110万円以下なら、贈与税はかからない。こどもNISAの年間枠は60万円だから、それだけなら110万円の内側に収まるね。
リコ
リコ
じゃあ、おばあちゃんから60万円もらっても大丈夫ってこと?
ロキ兄
ロキ兄
ただし「リコが1年間にもらった合計」で数えるのが注意点なんだ。たとえば同じ年に、父さんたちからも別に60万円もらったら、合計120万円で110万円を超えちゃう。超えた10万円分には贈与税がかかる可能性があるよ。
母
母
なるほど。「おばあちゃんが出すなら、うちは別の口座で積み立てる」みたいに、家族で合計額を把握しておくことが大事なのね。お年玉やお祝いも、ちょっと意識しておかなきゃ。

気をつけたいポイント3つ

おばあちゃんの気持ちを、きちんとリコの財産として残すために、家族で次の3つを確認しました。

1. 毎年「あげる」「もらう」を確認する
贈与は、あげる人ともらう人の両方が「あげた」「もらった」とわかっている必要があります。毎年、日付と金額を書いた簡単な贈与契約書を作っておくと安心です。

2. 最初から「10年で600万円あげる」と約束しない
はじめから総額を決めて毎年分けて渡す約束をすると、まとめて贈与したとみなされるおそれがある、と注意を呼びかける専門家もいます。その年ごとに決めるのが無難です。

3. お金はリコのものになると理解しておく
こどもNISAに入れたお金は、リコの財産です。おばあちゃんや親が「やっぱり返して」とは言えません。

父
父
それから、相続のときの話もある。亡くなる前7年以内の贈与は相続財産に足し戻される「生前贈与加算」というルールがあるんだけど、これは基本的に相続人などが対象なんだ。孫は普通は相続人ではないから、原則は対象外とされているね。ただし例外もあるから、心配なら税務署や税理士さんに確認しよう。

リコの気持ちは?

リコ
リコ
私のお金になるなら、使い道は自分で決めていいの?ゲーム機買いたい!
母
母
こどもNISAは、12歳までは原則引き出せないし、12歳以降も教育費などに使うためのものなのよ。おばあちゃんは「リコが大きくなったときに困らないように」って言ってくれてるの。
ロキ兄
ロキ兄
リコが大学に行くころには、おばあちゃんの気持ちが何倍にもなっているかもしれない。もちろん投資信託だから、減ることもあるけどね。
リコ
リコ
そっか……。じゃあ、おばあちゃんに「ありがとう」の手紙を書く!それと、毎年いくらになったか報告してあげる!

わが家の結論

父
父
まとめると、①おばあちゃんの気持ちはありがたく受け取る、②金額は毎年その年ごとに決めて、簡単な贈与契約書を作る、③うちからリコへの贈与と合わせて年110万円を超えないように管理する、の3つだね。
母
母
金融機関によって選べる商品や手続きが違うから、口座を開く前にいくつか比べてみましょう。おばあちゃんにも一緒に見てもらえたら安心ね。

今日のまとめ

こどもNISAの口座は子ども名義なので、祖父母や親が入れるお金は「子どもへの贈与」になります。贈与税は、もらう人1人あたり年110万円までなら基本的にかかりません。こどもNISAの年間枠60万円だけなら収まりますが、ほかの贈与と合計で考えることが大切です。
毎年きちんと「あげた・もらった」を残しておくこと、そしてそのお金は子ども自身の財産だと家族みんなで理解しておくこと。おばあちゃんの「孫の未来を応援したい」という気持ちを、いちばんいい形で届けられるように、家族で話し合いながら準備していきたいですね。
※税金の取り扱いは個別の状況によって異なります。具体的なケースは税務署や税理士などの専門家にご確認ください。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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