金融

米中対立が再燃!半導体供給に迫る“世界の混乱”

米中対立が再燃!半導体供給に迫る“世界の混乱”

こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。

2025年10月、世界経済に再び緊張が走りました。
アメリカと中国の貿易摩擦が再燃し、特に 半導体供給網(サプライチェーン) に深刻な影響が出る可能性があるのです。

背景にあるのは、中国によるレアアース(希土類)輸出規制と、トランプ米大統領の 100%追加関税 の発表。
AI・自動車・エネルギー・医療など、私たちの生活を支える産業の多くが、いま大きな試練に直面しています。


中国の「レアアース規制」が直撃

中国が今回発表したのは、レアアースを含む素材の輸出に政府承認を義務づける新たな規制。
これは、半導体関連産業を直接的に狙った初の措置です。

父
「レアアースって、あのスマホや車にも使われる“とても貴重な金属”だろ?」

ロキ兄
ロキ兄
「そう。たった数グラムでモーターやチップが動く。だから止まると世界中が困るんだ。」

母
「つまり、中国が“輸出を止める”と言えば、世界の工場が止まるってこと?」

父
「まさにそれ。半導体の命綱を握っている国が、スイッチを押すようなもんだ。」

中国の規制対象には、AI研究や軍事関連で使われる高性能部品も含まれています。
オランダのASMLや米アプライド・マテリアルズなど、最先端装置メーカーではすでに出荷遅延の懸念が出ています。


トランプ氏の“報復関税”が火に油を注ぐ

これに反発したのが、トランプ米大統領。
「中国が世界を人質に取ることは許さない」とSNSに投稿し、11月1日から 中国製品に100%の追加関税 を課すと発表しました。

さらに、AIやソフトウエアなどの 重要技術の対中輸出制限 も強化。
その結果、世界の株式市場ではリスク回避の動きが広がり、
S&P500種株価指数は2.7%下落、ナスダック100は3.5%安という大幅な調整に見舞われました。

母
「関税って聞くと遠い話に感じるけど、実際どう影響するの?」

ロキ兄
ロキ兄
「例えば、スマホとかパソコンの価格に“関税コスト”が上乗せされる。輸入品は軒並み高くなるんだ。」

リコ
リコ
「じゃあゲーム機とか家電も上がっちゃうの?」

父
「そう。アメリカだけじゃなく、日本もその“波”をかぶるんだ。」

実際、円はドルに対して一時151円台まで上昇。
為替の乱高下は、企業収益や輸入コストにも影響を与えます。


半導体サプライチェーンに広がる不安

世界の半導体産業は「米国の技術 × 中国の素材 × 台湾・韓国の製造」で成り立っています。
そのうちどれか一つでも止まれば、AIチップもスマホも作れなくなります。

今回の対立で特に影響を受けるのは――

影響分野内容
半導体製造装置ASMLやアプライド・マテリアルズなどの装置にレアアースが多く使用されており、供給制約の懸念。
AI・ロボティクス関連GPUなどAIチップ供給の遅延が予想。開発スケジュールが遅れる可能性。
自動車・EV産業モーターやバッテリー素材にレアアースが必須。価格上昇が懸念。
エネルギー・通信高性能磁石や部品が不足すると、再エネや5Gインフラの整備が滞る。

ロキ兄
ロキ兄
「要するに、“世界のテクノロジー”は部品ひとつで止まる可能性があるってことさ。」

リコ
リコ
「えっ、AIも止まっちゃうの!?」

母
「便利な時代ほど、裏ではこういうリスクもあるのね…。」


政治的駆け引きの裏側

一部の専門家は「今回の規制や関税は、首脳会談を前にした駆け引き」だと指摘します。
実際、習近平国家主席とトランプ氏の会談は予定されていましたが、現時点では中止の可能性も。
ただしトランプ氏は「中国がレアアース規制を撤回すれば、関税を取り下げる用意がある」と発言しています。

父
「つまり、政治と経済が“取引”のカードになってるわけだ。」

母
「一国の決定が、世界中の企業と家庭に影響するなんて…。」

ロキ兄
ロキ兄
「だから投資家も“ニュースを読む力”が大事なんだ。」


日本への影響と私たちができる備え

この米中対立によって、最も影響を受けるのが 輸出型産業電子部品メーカー です。
特に日本は、米中どちらにも部品を供給しているため、立場が難しい状況にあります。

・円高による輸出企業の収益圧迫
・半導体関連株の値動き拡大
・AI・電気機器関連の一時的な混乱
・素材・資源価格の上昇によるコスト増

リコ
リコ
「ニュースって難しいけど、私たちの生活にもちゃんと関係あるんだね。」

母
「そうね。スマホ、車、電気代、どれも“世界経済の鏡”みたいなものだわ。」

父
「家計にも影響するから、無駄遣いを控えつつ、長期で投資を見る視点が大事だな。」


まとめ|“世界の摩擦”が暮らしに届く時代

今回の米中対立は、単なる外交問題ではありません。
それは、AI・エネルギー・通信・自動車といった 私たちの生活そのもの に影響を与える「経済の地震」です。

短期的には市場の混乱が続くかもしれませんが、
長期的には「供給の多様化」「脱中国依存」が進むことで、新たな成長チャンスが生まれる可能性もあります。

ロキ兄
ロキ兄
「危機の裏には、いつも“変化の種”がある。」

リコ
リコ
「ニュースを知るって、未来を守ることなんだね!」

父
「まさにその通り。お金も政治も世界も、家族で学んで備えるのが一番だ。」

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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