本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!セブン&アイHD(3382)
概要
株式会社セブン&アイ・ホールディングスは、セブン-イレブン・ジャパン、イトーヨーカ堂などを傘下に持つ日本の大手総合流通持株会社です。
セブン&アイ・ホールディングスは、日本の流通業界において非常に重要な存在であり、幅広い事業を展開しています。
今回は、セブン&アイの歴史と事業内容、最新の決算やチャート分析をご紹介します。
セブン&アイの歴史
セブン&アイ・ホールディングスは、セブン-イレブン・ジャパンを中核とする企業グループであり、持株会社としての特徴を持っています。セブン-イレブン・ジャパンの業績が好調であった一方で、イトーヨーカ堂の業績が伸び悩んでいたため、セブン-イレブン・ジャパンがグループの中心となることが明確になっていました。
この状況下で、ライブドアによるニッポン放送買収問題が起き、敵対的買収に対する防衛策が注目を集めました。
2005年に、株式会社セブン-イレブン・ジャパン、株式会社イトーヨーカ堂、株式会社デニーズジャパンの3社が株式移転により3社の持株会社として設立されました。目的は、イトーヨーカ堂の業績に頼らない経営を行い、敵対的買収からの防衛を図ることでした。
同年、そごうと西武百貨店の持ち株会社であるミレニアムリテイリングがセブン&アイ・ホールディングスに傘下入りを打診し、買収が発表されました。これにより、セブン&アイ・ホールディングスは国内の流通小売業で一位となり、世界でも有数の規模を誇ることになりました。
2007年には、外食事業を行うデニーズジャパン・ファミール・ヨーク物産を統合するために、株式会社セブン&アイ・フードシステムズを設立しました。同年には、独自の電子マネー「nanaco」(ナナコ)の発行・事業開始を行いました。
また、2008年にはアインファーマシーズと資本業務提携し、イトーヨーカドーやショッピングセンター内にドラッグストアを出店する方針を示しました。
2015年にはECサービス「オムニ7」をオープンし、2017年にはアスクル株式会社との業務提携を発表しました。さらに、2018年には小田急電鉄・小田急商事との業務提携を、2019年にはイズミとの業務提携を発表しました。
2022年には、グループ共通の大規模食品製造工場の建設工事が着工されました。
セブン&アイ・ホールディングスは、これまでの歩みで日本の流通業界をリードし続けてきました。その成長と変革の過程でさまざまな事業展開や業務提携を行い、幅広い業界で存在感を示しています。今後もセブン&アイ・ホールディングスの動向に注目が集まることでしょう。
事業内容
セブン&アイグループは、お客様の暮らしに寄り添い、社会とともに進化することを目指して、幅広い事業を展開しています。その中でも代表的な事業領域を紹介します。
国内コンビニエンスストア事業
セブン&アイグループは、国内でセブン-イレブンを展開しており、お客様のニーズに対応した利便性を追求し、常に時代の先を行くコンビニエンスストアとして進化しています。セブン-イレブン・ジャパンをはじめとする主要な事業会社は、全国に店舗を展開し、2023年6月末時点での店舗数は21,250店舗となっています。
海外コンビニエンスストア事業
セブン&アイグループは、海外でもコンビニエンスストア事業を展開しており、「7-Eleven」のグローバルブランドとしての価値を高めるため、質の高い商品とサービスを提供しています。主要な事業会社としては、アメリカの7-Eleven, Inc.やハワイ州での展開を行うSEVEN-ELEVEN HAWAII, INC.などがあり、2022年12月末時点での店舗数は13,167店舗となっています。
スーパーストア事業
セブン&アイグループは、商品・サービス、お店づくりなどを通じて、地域のお客様に寄り添ったコミュニティ拠点を目指しています。主要なスーパーストア事業会社としては、衣食住関連商品を扱う総合スーパーのイトーヨーカ堂やヨークベニマル、ヨークなどがあり、2023年5月末時点での店舗数はそれぞれ125店舗、245店舗、103店舗となっています。
金融関連事業
セブン&アイグループは、ATMや電子マネー、クレジットカード、保険など、暮らしに密着した金融サービスを提供しています。主要な金融関連事業会社としては、セブン銀行やセブン・フィナンシャルサービス、セブン・カードサービスなどがあり、セブン銀行のATM設置台数は2023年5月末時点で26,936台となっています。
これらの事業を通じて、セブン&アイグループはお客様の生活をサポートし、社会の発展に貢献しています。今後もさらなる進化とイノベーションを目指し、お客様に価値あるサービスを提供し続けることでしょう。
最新の決算
セブン&アイは4月6日に通期決算を発表しました。
新型コロナウイルス感染症の拡大が続く中、まん延防止等重点措置等の行動制限がなかったことから、国内の個人消費が回復してきました。しかし、ウクライナ情勢や円安の進行によるエネルギーコストや原材料価格の高騰など、不透明感や物価上昇の影響が心配される状況が続いています。業績をまとめると、
売上高:11兆8,113億円(+35.0%)
営業利益:5,065億円(+30.7%)
経常利益:4,758億円(+32.7%)
純利益:2,809億円(+33.3%)
セブン&アイグループは着実な成果を上げており、持続的な成長に向けた取り組みが実を結んでいることがわかります。
今後の見通しについては国内経済においては、新型コロナウイルス感染症の制限が緩和され経済活動が回復に向かっていますが、地政学リスクや原材料価格・燃料価格の高騰、物価上昇が依然として続く見込みです。これにより消費者マインドの低下や節約志向が個人消費に影響を与える可能性があり、先行きは依然として不透明な状況が予想されますとのこと。
売上高が約-5%、営業利益・経常利益・純利益は約+1%の予想でした。
チャート分析
MARKET SPEED
セブン&アイは小売業の銘柄で、自社の成長予想(店舗が増える、閉店するなど)が比較的わかりやすいです。
月足20年チャートから確認すると、20年間で下は2,000円から上は6,000円の範囲で推移しています。
株価が大きく下がっているのも、リーマンショックから東日本大震災の2009年から2011年とコロナショックのあった2020年です。
それ以外の年は比較的安定した推移をしている銘柄と言えます。
短期のチャートを見ると今は安めな株価です。
今欲しいところですが、米国の経済が悪くなるかわからないのが現状です。
小売業は景気にそこまで敏感ではないですが、大きな経済危機などでは下がってしまいます。