本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!日本ハム(2282)
概要
日本ハム株式会社は大阪府に本社を構え日本経済を支える大手食品加工メーカーの一つです。
日本ハムはハム・ソーセージ業界を牽引し、プロ野球チーム「北海道日本ハムファイターズ」の親会社としても知られています。さらに、Jリーグの「セレッソ大阪」への出資と役員派遣を通じて、スポーツ界にも貢献しています。
今回は、日本ハムの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
日本ハムの歴史
1942年、香川県大川郡津田町津田(現在のさぬき市)出身の大社義規氏が、徳島県徳島市において「徳島食肉加工場」としての企業を創業しました。この出発点から、日本ハム株式会社の興りが始まりました。
1963年には商号が日本ハム株式会社に変更され、本社は徳島市から大阪市に移転しました。同時に、「鳥清ハム」(旧・鳥清畜産工業)を合併することで、日本ハムの事業領域が拡大しました。
1973年にはプリマハムを抜いて業界首位の地位を確立。さらに、プロ野球パシフィック・リーグの日拓ホームフライヤーズを買収し、「日本ハムファイターズ」と改名しました。
1985年には、今でも多くの人に愛される「シャウエッセン」を発売し、その名を広めました。しかし、2002年には「輸入牛肉偽装事件」という大きな試練に直面し、社長が事件の責任を取り辞任する事態となりました。
2016年には、株式会社北海道新聞社との主催で日本女子プロゴルフ協会公認の女子プロゴルフトーナメント「ニッポンハムレディスクラシック」を新たに開催し、スポーツ界への貢献を続けました。
2017年5月31日には、ウルグアイの大手食肉処理会社であるBreeders & Packers Uruguay SAを1億2500万ドル(約150億円)で買収し、国際市場での拡大を果たしました。
これらの出来事は、日本ハム株式会社の歴史の中でも重要な節目となりました。
引用:https://www.nipponham.co.jp/group/outline/history.html
事業内容
日本ハムグループは、その歴史をハム・ソーセージの製造からスタートし、今では食品業界の多くの分野で幅広い事業展開を行っています。今日もさまざまな食のシーンで、皆様に「食べる喜び」をお届けしています。日本ハムの主軸となる食肉事業について一部ご紹介します。
1. 生産飼育
私たちは国内に131ヶ所、海外に20ヶ所の自社農場を所有し、牛、豚、鶏を自らの手で生産飼育しています。安心して食べられる食肉を提供するため、例えば鶏肉の生産では、親鶏の育成から始めています。また、国内の農場は国際規格SQFの認証を取得しています。
2. 処理・加工
国内12ヶ所、海外5ヶ所に自社工場を設け、処理・加工を行っています。工場では、食肉の加工を行うだけでなく、お得意先の要望に合わせたカッティングも行っており、用途に応じた商品を提供しています。
3. 食材加工
一次加工から二次加工、味付け焼肉、鶏だんごなど、多彩な食材加工を行っています。外食産業や食品メーカー向けには、メニュー開発から試作・検討まで幅広くサポートし、消費者のニーズに応えた商品を提供しています。
4. 物流
食肉の鮮度と品質を保ちつつ、スピーディーに配送するため、全国にネットワーク化された物流体制を整えています。国内最大規模の国際物流拠点を東西に持ち、ジャスト・イン・タイムにお肉をお届けしています。また、冷蔵・冷凍庫機能だけでなく、保税や仕分け・保管機能も備えており、外部のお客様の物流業務もサポートしています。
5. 販売
ニッポンハムグループは、自社生産品と社外調達品を組み合わせ、日本国内の食肉販売量の約20%のシェアを持っています。地域に密着し、店頭でのダイレクトセールスを展開し、各地の売場情報を収集し、お客様の要望に合わせた提案を行っています。強力な販売力が、ニッポンハムグループの食肉事業を支えています。
引用:https://www.nipponham.co.jp/group/business/meats.html
最新の決算
日本ハムは8月1日に第1四半期決算を発表しました。
『売上高は、加工事業の価格改定や食肉事業の価格転嫁が進み、増収を達成しました。特にボールパーク事業も好調に推移しました。
事業利益は、食肉事業の国産鶏肉と輸入食肉の伸長、そしてボールパーク事業の貢献などにより増益を記録しました。これらの要因が事業利益の増加に寄与しました。
ただし、国内外の疾病問題、世界的な景況感、飼料価格などの地政学リスクが存在する中で、これらの要因を鑑み、期初計画を変更せずに進める方針を取りました。』
売上高:3,221億円 (+6.5%)
営業利益:121億円 (+32.4%)
経常利益:187億円(+27.6%)
純利益:117億円 (+15.4%)
また、今後の見通しについては、以下のようになっています。
売上高が約+0.0%、営業利益が+48.5%、経常利益は-6.8%、純利益も-16.0%を見込んでいます。
※世界的な飼料高の影響をかなり重く見ているね 商品の値上げは上手くいっているみたいだよ
引用:https://www.nipponham.co.jp/ir/library/accounting/2024.html
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は2,580円から上は7,320円の範囲で推移しています。
2018年から現在まで非常に長いレンジ相場となっており、そこだけ見ると2,900円から5,400円の間で株価が上下を繰り返しています。
テクニカル指標で見るとRSIは非常に高め、ボリンジャーバンドも非常に高値を示しています。
ストキャスも高い値でゴールデンクロスを形成。
パラボリックは2022年から緩やかな上昇トレンドを示しています。
一目均衡表の雲がかなり下なのであまり参考にならず。