今週は、アメリカの中間選挙で民主党が上下両院で多数派を奪還する見通しとなり、11月4日の日経平均は一時3000円を超える下げとなりました。選挙のニュースで株が大きく揺れると、不安になる人も多いと思います。
でも実は、投資の世界には「中間選挙のあとは、アメリカの株が上がりやすい」という、昔から知られた経験則があります。こうした「理由ははっきりしないけれど、過去によく見られた値動きのくせ」を「アノマリー」と呼びます。今日の投資豆知識は、「中間選挙アノマリー」と、その付き合い方を家族で学びました。

今日の投資豆知識|「中間選挙のあとは株が上がりやすい」って本当?アノマリーとの上手な付き合い方

リコ
リコ
選挙で株が下がって心配してたけど、「中間選挙のあとは上がりやすい」って本当なの?
ロキ兄
ロキ兄
過去のデータを見ると、そういう傾向があったのは本当なんだ。まずは数字を見てみよう。

過去20回、1年後はすべて上昇

三井住友DSアセットマネジメントの解説によると、1946年から2022年までの20回の中間選挙で、アメリカの代表的な株価指数S&P500は、選挙の1年後に、選挙前の月末の水準を20回すべてで上回っていました。半年後でも、20回中19回で上がっていたそうです。

母
母
20回中20回!?それはすごいわね。なんだか心強いわ。
父
父
別の解説記事では、1950年以降の19回で調べても、中間選挙のころから翌年の同じ時期まで、すべて上がっていたと紹介されている。調べる期間や比べ方で回数は少し違うけど、「中間選挙のあとは強い」という結果は同じなんだ。

「大統領サイクル」という考え方

この経験則は、アメリカ大統領の4年間の任期と、株価の動きを結びつけた「大統領サイクル」という考え方とも関係があります。ある調査会社のデータでは、S&P500の年平均の上昇率は次のようになっていました。

・就任1年目:約7.0%
・就任2年目(中間選挙の年):約3.7%
・就任3年目(中間選挙の翌年):約14.0%
・就任4年目(大統領選挙の年):約8.1%

ロキ兄
ロキ兄
中間選挙の年がいちばん低くて、その翌年がいちばん高い。しかも別の分析では、中間選挙の年は、1年の中での下落の幅も平均で約19%と、4年間でいちばん大きかったそうだよ。
リコ
リコ
選挙の年はよく下がって、次の年にはよく上がる……ジェットコースターみたい!

なぜそうなるの?

父
父
理由ははっきりわかっていないんだ。よく言われる説明としては、選挙の前は「どっちが勝つんだろう」という不安で株が買われにくく、選挙が終わると先行きが見えやすくなって買いが戻る、というものがある。それから、次の大統領選挙を意識して、政権が景気をよくする政策に力を入れやすい、という見方もあるね。
母
母
なるほど。わからないことが一番こわいから、結果が出ると少し安心するのね。

アノマリーを信じすぎないで!

ロキ兄
ロキ兄
ここが大事なポイント。アノマリーは「過去にそうなることが多かった」というだけで、これからも同じになる保証はまったくないんだ。中間選挙は2年に1回だから、80年近く調べても20回くらいしかない。サイコロを20回振って、たまたまそうなった可能性もあるんだよ。
父
父
それに、毎回の状況はまったく違う。今回は、AI関連株への高い期待や不安、金利の上昇、中東情勢など、気になる材料がたくさんある。選挙の結果そのものも、まだ集計が続いているところがある。アノマリーだけを理由に「来年は必ず上がる」と考えるのは危ないね。
リコ
リコ
じゃあ、アノマリーってなんの役に立つの?

アノマリーとの上手な付き合い方

1. 「こういう傾向があった」という豆知識として楽しむ
2. 売り買いを決める理由にはしない
3. 株価が大きく下がったとき、「過去には回復したこともある」と落ち着く材料にする
4. 結局は、会社の業績や経済の動きを見ることがいちばん大事

母
母
今週みたいに株が大きく下がった日に、「過去の中間選挙のあとは、ちゃんと戻ってきたこともあるんだ」と思えたら、慌てて売らずにすみそうね。
ロキ兄
ロキ兄
そう、アノマリーは「お守り」くらいに思っておくのがちょうどいいんだ。わが家は、これまでどおり毎月の積立を淡々と続けよう。

今日のまとめ

過去のデータでは、アメリカの中間選挙のあと1年間、S&P500が上がることが続いてきました。大統領の4年の任期で見ても、中間選挙の年は下がりやすく、その翌年は上がりやすいという傾向が知られています。
ただし、これはあくまで過去のくせである「アノマリー」で、これからも同じになる保証はありません。豆知識として楽しみつつ、売り買いの判断は業績や経済の動きをもとに。株価が揺れたときの「心のお守り」として、上手に付き合っていきましょう。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

にほんブログ村 株ブログ 株式投資情報へ
にほんブログ村
にほんブログ村 株ブログ 株の基礎知識へ
にほんブログ村