「貯金の神様」本多静六に学ぶ!1/4天引き貯金と幸福の法則
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
水曜日は「お金にまつわる雑学」をテーマに、歴史に学ぶ資産形成の知恵をお届けしています。
今回は明治から昭和にかけて活躍した、“貯金の神様”と呼ばれた人物──**本多静六(ほんだ・せいろく)**を紹介します。
1866年、埼玉県の農家に生まれた本多静六。幼くして父を亡くし、貧しさの中で苦学します。
東京山林学校(現・東京大学農学部)を首席で卒業し、私費でドイツ留学。国家経済学博士号を取得して帰国後は、東京帝国大学の教授として活躍しました。
彼が設計に関わった公園や森は、日比谷公園・明治神宮の森など、今も多くの人に親しまれています。
そのため「日本の公園の父」とも呼ばれています。
「4分の1天引き貯金法」とは?
本多静六の最大の功績は、誰でも実践できる「貯金の仕組み」を提案したことです。
その名も──4分の1天引き貯金法。
そう、生活の“余り”ではなく“最初に引く”のがポイント。
しかも本多は、貯金から出た利息の4分の1も再び貯金に回すという徹底ぶりでした。
彼はこう言っています。
「貧乏は自分から積極的にやっつけるものだ」
貯金の目的は単なるお金の蓄えではなく、心の安心と自由を得るためだったのです。
株式・山林投資で資産を築く
貯金を続けるうちに、本多は資金を鉄道株や山林に投資し始めます。
堅実に分析を行い、長期で保有する──まさに現代の「長期分散投資」の先駆けでした。
40歳を迎えるころには、配当と利息だけで生活できる状態に。
「経済的自由」を、今よりずっと昔に達成していたのです。
その通り。
本多は成功後も、和服を長年着続け、毎日の食事は粗食。
しかし、“心の豊かさ”こそが本当の贅沢だと考えていました。
資産形成と社会貢献の両立
本多静六は生涯で370冊以上の著書を残し、資産形成や人生哲学を広めました。
さらに驚くのは、教授職を退いたあと──
ほぼ全財産を匿名で寄付したこと。
公園や教育機関の整備に使われたその資産は、現代の価値に換算すると100億円以上とも言われています。
本多の生涯は、「倹約」「努力」「社会貢献」が見事に結びついたお手本です。
本多静六の名言と現代の意義
「小さな積立が大きな財産を生む」
「努力即幸福」
「倹約は、幸福の第一条件である」
これらの言葉は100年以上たった今でも、驚くほど現代的です。
給料の一部を自動で積立する(4分の1貯金の現代版)
投資信託やつみたてNISAでコツコツ増やす
FIREや資産形成を通して心の余裕をつくる
そして、社会に還元する
まとめ
本多静六は「日本公園の父」であり「貯金の神様」
1/4天引き貯金法で確実に資産を築いた
鉄道株や山林投資で経済的自由を達成
晩年は財産のほとんどを社会に寄付
「努力即幸福」「倹約こそ幸福」という哲学は今も生きている
お金を増やすことは目的ではなく、「心の安心と幸福をつくる手段」。
それを百年以上前に説いた本多静六の言葉は、現代のわたしたちにとっても貴重なヒントです。