金融

次期FRB議長は“トランプ色”全開?——ウォーシュ指名が市場を揺らす本当の理由

夕食後、ニュースを見ていたロキ兄さんが、スマホを片手に声を上げた。

ロキ兄
ロキ兄
「ねぇお父さん、アメリカの中央銀行のトップが変わるかもしれないって話、なんか市場がザワついてるよ?」

カズ父さんは画面を見つめながら、ゆっくりとうなずいた。

父
「うむ。次期FRB議長に、**ケビン・ウォーシュ**が指名される可能性が高まっている。これは“人事ニュース”以上の意味を持つ」

リコ
リコ
「え、トップが変わるだけで、そんなに大事なの?」

母
「金融の世界では、“誰が舵を握るか”で、お金の流れが一気に変わるのよ」


◆ なぜウォーシュ氏なのか?トランプ大統領の評価

今回の人事の起点は、**ドナルド・トランプ**大統領の強い意向だ。

2026年5月に任期満了を迎える
ジェローム・パウエル議長の後任として、
トランプ氏はウォーシュ氏を最有力候補
に据えている。

トランプ氏の評価は、かなり踏み込んでいる。

  • 「金融界では誰もが知る人物

  • 「数年前に議長になっていてもおかしくなかった」

さらにウォーシュ氏は、
米化粧品大手エスティローダー創業家一族の妻を通じ、
トランプ一族と長年の個人的なつながりを持つ。

最終候補には、

  • リック・リーダー氏(ブラックロック)

  • ハセット氏(NEC委員長)

  • ウォラーFRB理事

も残っていたが、
“トランプとの相性” という点で、ウォーシュ氏が一歩抜け出した格好だ。


◆ 金利政策:タカ派から“歩み寄り”へ?

ここが市場の最大の注目点だ。

ウォーシュ氏はもともと、

  • 物価安定を最優先

  • インフレを嫌う タカ派

として知られていた。

ところが最近、
利下げを公に支持する発言が目立ち始めている。

ロキ兄
ロキ兄
「え、考え変わったの?」

父
「“変わった”というより、“合わせにいっている”と見る人が多い」

トランプ氏はかねてから、

「FRBのせいで金利を払い過ぎている」
「金利は今より2〜3%低いべきだ

と強く不満を示してきた。

ウォーシュ氏のスタンス転換は、
トランプ政権の低金利志向に寄り添う動き
と受け止められている。


◆ 本丸は金利よりも“6.6兆ドルのバランスシート”

しかし、今回の人事で本当に怖がられているのは金利ではない

焦点は、FRBが抱える
約6.6兆ドル(約1046兆円)の資産=バランスシートだ。

ウォーシュ氏は、

  • 「バランスシートはもっと小さくすべき

  • 長年の国債購入は、FRBを
    “財政という政治の領域”に引きずり込む

と、強く主張してきた。

これは他の候補者とは一線を画す姿勢だ。

母
「でもそれって、引き締めよね? 利下げと逆じゃない?」

まさにそこが問題だ。

  • 金利は下げたい(トランプの意向)

  • 資産は縮小したい(ウォーシュの信念)

この2つを同時に進めるのは、
技術的にも政治的にもかなり難しい

政権とFRBの間で、
再び緊張が高まる可能性がある。


◆ 市場は即反応:株安・金利高・ドル高

この観測が流れただけで、市場は敏感に反応した。

  • 株価は下落

  • 米国債利回りは上昇(金利高)

  • ドル高

  • 金や銀など貴金属は下落

市場が警戒しているのは、
ウォーシュ氏が
バランスシート縮小を急ぎ過ぎるリスクだ。

2019年には、
短期金融市場で流動性が枯渇し、
FRBが慌てて資金供給に動いた過去がある。

ロキ兄
ロキ兄
「同じことがまた起きるかもってこと?」

父
「そう。だから市場は“安心できない議長”として身構えている」


◆ 最大の壁:上院承認と司法省の捜査

さらに、議長就任には上院の承認が必要だ。

ここで浮上しているのが、

  • FRB本部改修工事を巡る問題

  • 司法省がFRBに送付した召喚状

一部の上院議員(ティリス議員など)は、
この問題が解決するまで
承認を阻止する構えを見せている。

また、

  • 捜査を通じて

  • FRBの独立性が揺らぐ

との懸念も、審議に影を落とす。


◆ えすふぁみ的まとめ:これは“FRBの方向転換”か?

  • トランプ色の強い議長候補

  • 利下げ志向と資産縮小の矛盾

  • 市場はすでに警戒モード

  • 上院承認という高いハードル

リコ
リコ
「アメリカのお金の決め方って、すごく政治的なんだね…」

母
「だから世界中の投資家が注目してるのよ」

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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