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相場上昇時こそ「長期投資」が値動きを安定させる理由
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
金曜日は「株や投資の豆知識」。今回は 「長期投資が値動きを安定させる理由」 をテーマに取り上げます。
株式市場が上昇すると「今のうちに利益確定して売りたい」と思う方も多いでしょう。ですが実は、長期で持ち続けることこそが、安定したリターンを得る近道なのです。
1. 投資における「リスク」とは?
投資の世界で「リスク」とは、損をする可能性ではなく 値動きの幅(ブレ) を指します。
ローリスク・ローリターン:値動きは小さいが、リターンも小さい
ハイリスク・ハイリターン:値動きは大きいが、長期的には高いリターンを期待できる
つまり、期待リターンに“近づく”には ある程度の時間が必要なのです。
2. 短期投資と長期投資の違い
短期投資は、数か月〜数年単位で結果を出そうとする投資法です。うまくいけば大きな利益を狙えますが、逆に大きな損失を抱える可能性も高まります。
一方、長期投資は 10年単位で資産を保有し続けるスタイル。
時間をかけることで、一時的な値動きの荒さを平準化し、リスクを抑えながら安定的なリターンを得やすくなります。
3. 国内債券で見る「運用期間」の効果
まず、比較的リスクが低い国内債券のデータを見てみましょう。
3年間運用の場合:時期によってはマイナスリターンになることもある
10年間運用の場合:どの期間を切り取ってもプラスになり、差も小さい
債券のように値動きが小さい資産であっても、短期ではブレが出るが、長期では安定してプラスに収まることが確認できます。
4. 先進国株式での検証
次に、国内債券よりもリスクの高い 先進国株式を見てみます。
3年間運用の場合:-20%近い下落の年もあれば、+30%以上の上昇の年もある
10年間運用の場合:すべての期間でプラスリターンとなり、振れ幅も縮小
株式は短期的には大きく上下しますが、長期的には企業の成長に沿ってリターンが安定することがわかります。
5. なぜ長期投資が安定につながるのか
リスクの高い資産は、期待リターンに近づくまで時間がかかります。
裏を返せば、長期で持ち続ければ持ち続けるほど、資産の“本来の実力”に近づくのです。
短期売買:市場の一時的なニュースや景気動向に大きく左右される
長期投資:時間を味方にし、資産本来の成長力を引き出す
つまり「時間をかけてこそ、投資は安定する」といえます。
まとめ|資産形成に必要なのは「時間」という味方
今回のポイントを整理すると――
投資のリスクは「値動きの幅」
短期投資はブレが大きく、リターンも安定しない
長期投資はリターンが資産の“本来の力”に近づき、安定しやすい
相場が上がると「売りたい」と思う気持ちは自然ですが、そこをぐっと我慢して 長期で運用を続けることが、着実な資産形成につながります。
投資を始めるときは「どのくらいの期間運用できるか」をまず考え、無理のない範囲で長期投資を意識していきましょう。