「ふやす」だけじゃなく「守る」ことも大切に
こんにちは!『えすふぁみ☆家族で株投資』へようこそ!
投資を続けていると、「利益が出たとき、税金はどうなるの?」「確定申告って必要なのかな?」といった疑問が出てきますよね。
これまでお伝えしてきた「資産をふやす」ための方法に加えて、今回は投資したお金を“しっかり守る”ための基礎知識を整理してみましょう。
証券口座で自動的に引かれていることが多いので、普段は気づきにくいですが、仕組みを知っておくと納得感が違いますよ
前回のお話!

株や投資信託の利益には税金がかかる?
投資で得た利益には、基本的に約20.315%の税金がかかります(所得税+住民税)。
これは以下の2種類に分かれます。
譲渡益課税(売却益):買ったときより高く売れたときの利益
分配金・配当金への課税:定期的にもらえる収益
たとえば、10万円の利益が出た場合、約2万円が税金として差し引かれる仕組みです。
証券口座を開設するとき、「特定口座」と「一般口座」のどちらにするか選びます。
おすすめは、特定口座(源泉徴収あり)です。

手間なく投資を続けたいなら、“税金を証券会社がやってくれる”この設定がいちばんスムーズです。あとで切り替えることもできるので、最初は迷わずこれでOKです。
NISA・iDeCoは税金ゼロ?仕組みをもう一度
NISAとiDeCoは、「税制優遇制度」として国が用意した仕組みです。
NISA(新NISA):売却益・分配金に税金がかかりません。確定申告も不要。
iDeCo:運用益は非課税。受け取り時には税制優遇あり。ただし、60歳まで引き出せません。
「NISAやiDeCoを中心に投資すること」は、税金面でもとても有利な戦略です。
「確定申告が必要になる」ケースとは?
ふだんは「特定口座(源泉徴収あり)」を選んでいれば確定申告は不要ですが、
以下のようなケースでは確定申告をするとメリットがある or 義務がある場合もあります。
【確定申告が必要な場合】
一般口座や源泉徴収なし口座で利益が出たとき
年間20万円以上の利益がある副業や報酬と合算したいとき
複数口座を持っていて損益通算をしたいとき
【確定申告で“お得”になる場合】
損失が出た年に申告して、翌年以降に繰り越したい(「損益通算・繰越控除」)
医療費控除や住宅ローン控除など、他の控除も一緒に受けたい
「副業もしている」「複数の証券口座を持っている」「損をしてしまった」――
そんなときは確定申告で“損を取り戻す”こともできるんです。知らないと損をする、実は重要な選択肢です。
税金の仕組みを理解しておくと、「利益が出たのに手元に残らない…」というモヤモヤも減ります。
また、損が出たときにも「申告すれば取り戻せる」ことを知っているかどうかで、精神的なゆとりが変わります。
「知らなかった」では済まされないのが税金の世界。
だからこそ、“最低限のことだけでも知っておく”ことが、自分と家族を守ることにつながるのです。
“わかる”が“つづく”につながるように
ここまで全8回にわたって、投資の始め方から選び方、そしてお金を守る知識まで、
「実際に投資を続けていくうえで大切なこと」をいっしょに見てきました。
ふり返ってみると、
最初は「どれを買えばいいの?」という不安からはじまり、
「どこでどう始める?」「続け方は?」「税金ってどうなるの?」と、
ひとつずつ理解がつながってきたのではないでしょうか。
大切なのは、“完璧にわかること”よりも、“迷わず一歩を踏み出せること”です。
知識があると、続ける勇気が持てる。少しずつ慣れていくことで、自分の考えも見えてきます。
投資は「ふやす」だけでなく、「守る」「選ぶ」「続ける」も含めて、暮らしの一部。
だからこそ、自分のペースで“じぶん投資”を育てていけたらいいですね。
この中級編が、みなさんのご家庭にとって「投資があたりまえの選択肢になる」ための、
やさしい地図になっていたら、うれしく思います。
というわけで投資の「最初の一歩」おわり!
にほんブログ村
にほんブログ村
Follow @roki_esufami