日経平均1363円高、3営業日ぶりの大幅反発

8月10日の東京株式市場で日経平均株価は前週末比1363円51銭(2.08%)高の6万6970円22銭で終え、3営業日ぶりに反発した。TOPIXも5日続伸し、一時最高値を上回る場面もあった。夕方のニュースで急反発を知ったリコが驚いた顔でロキ兄に聞いた。

リコ
リコ
先週は円高で日経平均が下がったばかりなのに、今日は1300円以上も上がってる!何があったの?
ロキ兄
ロキ兄
きっかけはアメリカの雇用統計だよ。予想を大きく下回る結果が出て、それが週明けの東京市場にも波及したんだ。

米雇用統計、予想外の減少と下方修正

8月7日に発表された7月の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比2万3000人減となり、市場予想の8万〜8万3000人増を大きく下回った。さらに5月分・6月分もそれぞれ下方修正され、両月合計で従来発表より10万3000人少なかったことも明らかになった。失業率は4.1%に低下したものの、労働参加率も61.5%から61.4%へ下がっており、就職が進んだというより求職自体を諦めた人の影響が含まれているとみられる。

父
数字の中身をよく見ると、単純に「景気が良くなった」とは言えない内容だ。雇用の弱さが目立つ結果だったんだ。

なぜ「雇用の悪化」が株高につながるの?

リコ
リコ
雇用が悪化したのに、なんで株価は上がるの?普通は逆じゃないの?
母
今のアメリカはインフレ対応で利上げが警戒されていた局面だったの。雇用が弱いと「これ以上の利上げには慎重になるはず」という見方が強まって、金利スワップ市場での9月利上げ織り込みは発表前の約60%から約40%まで下がったのよ。
ロキ兄
ロキ兄
利上げ観測が後退すると、金利に敏感なハイテク株が買われやすくなる。前週末の米国株市場でも主要3指数がそろって上昇し、その流れが週明けの東京市場にもつながったんだ。

AI・半導体株がけん引、業種でくっきり明暗

10日の東京市場では、AI・半導体関連銘柄を中心に買いが優勢となり、値上がり銘柄が全体の59%を占めた一方、値下がりは39%にとどまった。業種別ではサービス業、精密機器、鉱業などが上昇した一方、石油・石炭製品、保険業、銀行業などは下落した。

父
金利低下観測が強まると、銀行株には逆に逆風になりやすい。今回の値動きはそのセオリー通りだな。
母
好決算だった銘柄にも幅広く買いが入ったみたい。悪材料の中にも、個別企業の実力がちゃんと評価された1日だったのね。

家族目線でどう受け止める?

リコ
リコ
先週は円高ショックで下がって、今週はもう1300円以上戻したんだね。値動きが激しくて、ついていくのが大変…。
ロキ兄
ロキ兄
短期的には上がったり下がったりを繰り返すのが相場の常。一つひとつのニュースに一喜一憂するより、「なぜ動いたか」の理由を積み重ねていく方が、長い目で見て力になるよ。
父
雇用統計はこの後も毎月発表される。今回のような「雇用の弱さ→利上げ観測後退→株高」というつながりを覚えておくと、次のニュースも読み解きやすくなるはずだ。

今日のまとめ

日経平均は米雇用統計の下振れをきっかけに1363円高と大幅反発し、AI・半導体関連銘柄がけん引した。雇用の弱さがそのまま株安につながらず、むしろ利上げ観測の後退という形で株高材料になった点が今回のポイントだ。先週の円高ショックからのリバウンドも重なり、短期間で値動きが大きく振れた一週間となった。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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