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14営業日が米株の命運を握る!?夏休み明けの投資家に試練の9月
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
木曜日は「ニュース深掘り」の日。今回はブルームバーグの記事から、アメリカ株の行方を占う重要な14営業日について考えていきます。
元記事はこちら
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-08-31/T1V19SGP493400?srnd=cojp-v2
1. 夏休み明け、イベント目白押しの米市場
アメリカでは、9月に入ると投資家が夏季休暇から戻り、取引量も一気に増えます。
ちょうどこのタイミングで、雇用統計、消費者物価指数(CPI)、FOMC(連邦公開市場委員会)といった重大イベントが立て続けに控えているのです。
5日:8月分の雇用統計
9日:労働統計局による年次改定
11日:8月CPI発表
17日:FOMCで政策金利と経済見通し公表
19日:トリプルウィッチング(先物・オプション満期集中日)
まさに「14営業日」が米株の命運を握ると言われるゆえんです。
2. 好調に見える相場、でも“静けさ”は不気味?
S&P500は8月に1.9%上昇、終値ベースで6500超の史上最高値を更新しました。年初来でも9.8%高と好調に見えます。ところが、専門家の多くは「今の静けさこそ嵐の前触れ」と警戒しています。
恐怖指数(VIX)は節目の20を下回る水準で推移。
これは市場が“安心しすぎている”状態とも言えます。過去を振り返ると、こうした低ボラティリティのあとに急落するケースが少なくありません。
3. 専門家の見立てと投資家心理
ファンドストラットのリー氏は「S&P500は秋に一時5〜10%下落するが、年末までに6800〜7000へ反発する」と予想。
つまり短期的には下落リスクが高まるが、長期では上昇トレンドが続くという見方です。
一方で、ヤルデニ・リサーチのヤルデニ氏は「インフレが根強く、9月の利下げは不透明。もし見送られれば市場は一時的に失速する」と警告しています。
つまり、専門家の間でも「利下げはあるのか?」「CPIの結果次第では一転下落か?」と意見が分かれています。
4. 投資家が押さえるべきポイント
9月相場を前にして、投資家が注目すべき点は次の通りです。
雇用統計:労働市場の弱さが鮮明になれば利下げ観測が強まる
CPI(インフレ指標):インフレ再燃が見えると利下げは遠のく
FOMC:パウエル議長の発言が市場心理を大きく左右
トリプルウィッチング:短期的なボラティリティ急上昇に注意
5. 日本への影響は?
アメリカ市場の動きは、円相場や日本株にも直結します。
米株が下がればリスクオフで円高に傾きやすい
半導体やハイテク株が影響を受ければ、日本の輸出関連株も波及
つまり、私たちの投資生活にも直接響いてきます。特に9月は「日米ともに注意の月」と心得ておくべきでしょう。
まとめ|“静けさの裏”を見逃さない
米株は14営業日の間に雇用統計・CPI・FOMC・トリプルウィッチングとイベントが集中
S&P500は過去最高値更新中だが、静けさは逆にリスクシグナル
短期的な下落リスクを警戒しつつ、長期では上昇の可能性も
投資は冷静さと柔軟さがカギ。9月の相場を一緒に見守りましょう!