「米国債利回りの低下」、なんで株高の材料になるの?

昨日の記事で、中東情勢への警戒後退を受けて「米国債利回りの低下」が株式市場を支える要因になったと説明した。リコが「そもそも米国債利回りって何なのか、よく分かってなかった」と打ち明けた。

リコ
リコ
昨日の記事で「米国債利回りが低下して株高」って書いてあったけど、そもそも米国債利回りって何なの?
ロキ兄
ロキ兄
米国債はアメリカ政府が発行する国の借金の証書のようなもの。それを買った投資家が、満期までにどれくらいの利息を受け取れるかを示す割合が「利回り」だよ。

債券価格と利回りは逆に動く

米国債には、発行時に決まった利息(クーポン)が支払われる。ただし市場でやり取りされる債券の価格は日々変動しており、価格が下がれば利回りは上がり、価格が上がれば利回りは下がるという逆の関係にある。

母
例えば100円で買った債券が将来1円の利息をもらえるとして、その債券の値段が90円に下がったら、同じ1円の利息でも「割安に買えた」ぶん、利回りは高くなるの。逆に値段が110円に上がれば、利回りは低くなるわけね。

なぜ利回りが下がると株が買われやすくなるの?

リコ
リコ
債券の仕組みは分かったけど、それがなんで株価に関係してくるの?
父
米国債は「安全資産」の代表格だ。利回りが低いと、比較的リスクの低い国債で得られる利息が少なくなるから、多少リスクを取ってでも株式でリターンを狙おうという投資家が増えやすくなる。
ロキ兄
ロキ兄
それに、以前話したグロース株の話ともつながっているよ。将来の利益を今の価値に割り引いて株価が形成されるとき、利回り(金利)が低いほど将来の利益は高く評価されやすい。だから利回り低下は、株式市場全体、特にグロース株にとって追い風になりやすいんだ。

利回りが上がるとどうなるの?

母
逆に利回りが上がると、安全な国債で得られる利息が魅力的になるから、株式からお金が国債に流れやすくなるの。株価にとっては逆風になりやすいわね。
父
地政学リスクが高まった局面で長期金利が上昇し、株が売られやすくなったのも、この関係が背景にある。逆に警戒が後退して利回りが下がれば、株が買い戻されやすくなる。今週の値動きはまさにその典型例だったな。

ニュースで利回りを見るときのポイント

リコ
リコ
じゃあこれからは「米国債利回り」のニュースを見たら、「株にとって追い風か逆風か」をまず考えるようにしてみる!
ロキ兄
ロキ兄
それがいい習慣だよ。利回りが上がっているか下がっているか、そしてその理由が何かをセットで見ると、株式市場のニュースがぐっと理解しやすくなる。

今日のまとめ

米国債利回りは、債券価格と逆の方向に動く指標で、市場のリスク許容度や金融政策への見通しを映し出す重要な数字だ。利回りが低下すると、株式、特に将来の利益を織り込むグロース株が買われやすくなり、逆に利回りが上昇すると株式には逆風になりやすい。今週の中東情勢を巡る値動きも、この利回りの上下と密接に連動していた。ニュースで利回りの動きを見かけたら、株式市場への影響をあわせて考える習慣をつけておきたい。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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