10月30日、日本銀行は金融政策決定会合で、政策金利を1.25%程度に据え置きました。その一方で、市場が注目したのが「ETFの売却ペースを速める」という決定です。日銀がこれまでに買い入れてきた株式のETF(上場投資信託)を売るペースを、2027年1月から約2.6倍に引き上げることになりました。
この日の日経平均株価は1369円安の6万3290円と大きく下げ、ETF売却の拡大で株の「需給」が悪くなることを心配する声も出ました。今日は文化の日。お休みの家族リアル会議では、「日銀がETFを売ると、わが家のNISAはどうなるの?」を話し合いました。

今日の家族リアル会議|日銀がETFの売却ペースを2.6倍に!日本株のNISA積立、このままで大丈夫?

母
母
日銀が株を売るペースを速めるってニュースを見たの。私のNISAは日本株のインデックスファンドだから、なんだか心配になっちゃって。
リコ
リコ
日銀って、お金を作ったり金利を決めたりするところでしょ?株も持ってるの?
父
父
そうなんだ。日銀は、景気を支えるために、長い間ETFという形で日本の株をたくさん買ってきた。その大量のETFを、今年の1月から少しずつ売り始めているんだよ。

今回、何が決まったの?

報道によると、今回の会合で決まったETF売却の見直しは次のとおりです。

・売却のペース:東証の売買代金に占める割合を、0.05%程度から0.1%程度に引き上げ
・年間の売却額:簿価(買ったときの値段)ベースで、約3,300億円から約8,600億円へ
・時価(今の値段)に換算すると:年間2兆4,600億円程度との試算
・開始時期:2027年1月から
・市場の状況に応じて、売却を一時的に調整したり止めたりできる仕組みは残る

ロキ兄
ロキ兄
政策金利は据え置きだったけど、9人の委員のうち1人は、1.50%への利上げを提案して反対したんだ。植田総裁は会見で、次の12月の会合も含めて、毎回の会合で利上げを判断していくと話していたよ。

なぜ「売る」と株価に影響するの?

リコ
リコ
日銀が株を売ると、どうして株価が下がるかもしれないの?
ロキ兄
ロキ兄
市場では、売りたい人が多いと値段が下がりやすく、買いたい人が多いと上がりやすい。これを「需給」っていうんだ。日銀という大きな売り手が、毎年決まった量を売り続けると、そのぶん売りが増えるよね。だから「株価の重しになるかも」と心配されているんだよ。
母
母
30日に株が大きく下がったのも、そのせいなのかしら。
父
父
その日は、アメリカのハイテク株安や半導体株の下落も重なっていたから、ETFだけが理由とは言い切れないね。解説記事によっても、どちらを重く見るかは分かれているんだ。

「売買代金の0.1%」ってどのくらい?

ロキ兄
ロキ兄
ポイントは、売るペースを「東証の売買代金の0.1%程度」にしていることなんだ。市場で1,000円分の取引があったら、そのうち1円分くらいを日銀が売る、というイメージだね。
リコ
リコ
1,000円のうちの1円!思ったより少ないかも!
父
父
年間で見ると兆円単位の大きな金額だけど、毎日の市場全体の取引から見れば、ごく一部なんだ。日銀も、市場を混乱させないように、時間をかけてゆっくり売る方針をとっている。しかも、市場が荒れたときは売るのを止めることもできるからね。

わが家のNISA、どうする?

母
母
じゃあ、日本株のファンドは売ったほうがいいのかしら。それとも続けていいの?
父
父
父さんは、慌てて売る必要はないと思うよ。日銀の売却は、何年もかけて少しずつ進むもので、急にたくさん売られるわけじゃない。株価は長い目で見れば、需給だけじゃなく、会社がどれだけ稼げるかで決まっていく。
ロキ兄
ロキ兄
それに、母さんの積立は毎月コツコツだから、もし日銀の売りで値段が下がる時期があっても、そのぶん安く買えることになる。先月話した、下がったときの積立の考え方と同じだね。
父
父
ただ、もし資産が日本株だけに偏っているなら、全世界株などと組み合わせて分散しておくと安心だ。日本だけの事情に振り回されにくくなるからね。

わが家の結論

1. 日本株のインデックスファンドの積立は、このまま続ける
2. 日銀のETF売却は「何年もかけてゆっくり進む」と知っておく
3. 日本株だけに偏らないよう、全世界株などとの分散も確認する
4. 12月の日銀会合など、これからのニュースも落ち着いて見守る

母
母
なるほど、少し安心したわ。ニュースの見出しだけで慌てないで、中身をちゃんと見ることが大事なのね。

今日のまとめ

日銀は政策金利を1.25%程度に据え置く一方で、ETFの売却ペースを2027年1月から約2.6倍に速めることを決めました。大きな売り手が増えるため、株の需給の重しになるのでは、と心配する声もあります。
ただ、売却は市場の売買代金の0.1%程度という、ゆっくりとしたペースで進む予定で、市場が荒れたときには止めることもできます。積立投資なら、値下がりの時期は安く買えるチャンスにもなります。ニュースの大きな見出しに慌てず、分散と継続というわが家の基本を大切にしていきましょう。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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