目次
1. そもそも「最悪パターン」を知らないと何が起きる?
「もし100万円が60万円になるって言われたら、どう感じますか?」
多くの初心者は、下落に直面すると「もっと下がるかも」と思ってしまい、
そこで投げ売りする=パニック売りが起きます。
実はこれ、過去すべての暴落でも繰り返されてきた“最悪の行動”。
でも逆に、
「下がる時はどれくらい落ちるのか?」を数字で知っておけば、心の予防接種になる。
これこそ今回の記事の目的です。
2. リーマンショック級の“最大ドローダウン”を数字で見る
リーマン破綻直前、日経平均は12,000円台でした。
そこから1年半で7,000円台まで下落。
下落率は 約▲40%超。
つまり、「100万円 → 60万円」まで一時的に落ちるインパクトです。
3. ショック時は“下落と上昇”が同時期に集中する
歴史的暴落では、
ITバブル崩壊
リーマンショック
コロナショック
どのケースでも**底までに▲30〜50%**ほど下落しています。
そしてもう一つ大事なのが、
「上昇率の大きい5日間」も、暴落とほぼ同じ時期に集中しているという事実。
つまり……
一番怖い時期に市場から逃げる=戻りの“大きな日”も取り逃す。
4. 長期積立で見るとどうなる? 10年後の姿
ここが初心者が一番知らないポイント。
たとえ“最悪パターン”が来ても、
10年積立していた人は、むしろプラスで終わるケースがほとんどなんです。
リーマンショック後の日経平均は、
2009年の底のあと徐々に回復し、
アベノミクス相場でついにバブル期の高値を突破。
米国S&P500もリーマン後に**▲50%下落しましたが、
その後10年前後で最高値を更新**しています。
積立の場合はもっと顕著で、
“暴落中に安く買えたおかげで”最終的なリターンが跳ね上がることも。
5. 投資家が備えるべき“心の耐性ライン”
では、どのくらいの下落を想定すべきか?
答えはシンプル。
一時的に▲50%まで落ちても耐えられるかどうか。
(※もちろん、投資対象や時期による差はあります)
大事なのは、
生活防衛資金は必ず確保(半年〜1年分)
“絶対に減らしたくないお金”は投資に回さない
使う予定が10年以上先のお金で投資する
これだけで、暴落ストレスの8割は消えます。
6. まとめ|最悪を知ることは、投資を続けるための勇気になる
“最悪パターン”を数字で知るのは怖くなるためじゃありません。
「それでも続ける価値がある」と自分で判断できるようにするため。
短期:▲30〜50%落ちることもある
長期:10〜15年持てばほとんどのケースで回復・成長
投資とは、
「怖さ」ではなく、「時間」を味方にするゲーム。

















