過去の失敗例から学んでみよう
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
水曜日は「お金にまつわる雑学」をテーマに、過去の失敗談から投資の知恵を学んでいきます。今回は三つの失敗の事例を紹介していきます。
割安株を売り急いでしまう失敗
株式投資の世界では「割安株を見つけた!」と喜んで買ったのに、少し値上がりした段階で早々に売却してしまい、その後に株価が数倍に化けた…という話は珍しくありません。
実際には、割安株は業績不振や一時的な悪材料で株価が低迷している場合が多く、改善までには数年かかることもあります。プロ投資家はその間じっくり保有して、企業価値が市場に評価されるのを待ちます。
ところが個人投資家は「自分の買値」に強く縛られ、わずかな利益で満足してしまいがち。その結果、大きなチャンスを逃すことになるのです。
バフェット氏が子どもの頃に学んだ大切な教訓
「投資の神様」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏も、実は子どもの頃に同じ失敗をしています。
彼が11歳の時、初めて株を買いました。少し値上がりするとすぐに売って利益を確定しましたが、その後その株は5倍近くに成長したのです。
この経験からバフェット氏は「買値にこだわるな」「企業の成長性を見極めて長期で持つべき」という教訓を学びました。彼の有名な言葉に、
「10年持てない株なら10分も持つな」
「市場は短期では人気投票、長期では価値を測る秤」
があります。つまり、一時の小さな利益ではなく、企業の本質的な価値を信じて持ち続けることが成功の秘訣だと示しているのです。
不動産サブリース詐欺の落とし穴
投資の失敗は株式だけに限りません。不動産でも“安心”をうたう仕組みが落とし穴になることがあります。その一例が「サブリース契約」です。
サブリースとは、不動産会社が物件を一括で借り上げて「家賃を保証します」と約束する仕組み。空室でも一定額の賃料が支払われると宣伝されるため、初心者投資家に人気があります。
実際の失敗例では、契約時に「毎月○万円保証」とされていたのに、数年後に「市場環境が変わった」として一方的に数割減額。結局、ローン返済が難しくなって投資家が大損するケースもあります。
サブリース詐欺を避けるには、契約内容を細かく確認し、第三者の専門家に相談することが大切です。特に「保証額が高すぎる」契約や「解除条件が不透明」なものには要注意です。
3つの事例に共通する投資の姿勢
今回紹介した「割安株の売り急ぎ」「バフェット氏の初期の失敗」「不動産サブリース詐欺」には、共通のポイントがあります。
短期の利益に惑わされない
目先の利益に飛びつくと、大きなチャンスや将来の損失回避を逃す。長期の視点を持つ
成長する企業や安定した仕組みは、時間をかけて真価を発揮する。リスクを契約・条件で確認する
特に不動産投資では「書面に書いてあること」が全て。必ず精査すること。
まとめ
割安株は「少し上がったから」と売らず、改善までじっくり待つことが大切
バフェット氏も11歳で早売りの失敗を経験し、長期投資の哲学を学んだ
サブリース契約は「保証」に油断せず、契約条件を精査してリスクを理解する必要がある
共通する教訓は「短期利益に惑わされず、長期・本質志向・リスク管理を重視する」こと