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注目銘柄!日本航空(9201)
概要
日本航空株式会社、通称JALは日本を代表する航空会社で、その歴史は日本航空業界の中でも最も長いものの一つです。
2020年-2022年には国内線と国際線の両方で旅客数第1位として輝かしい成績を収めました。しかし、2023年4月から6月までは一時的に旅客数第2位になるなど、競争が激化しています。
今回は、日本航空の歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
日本航空の歴史
1945年の日本降伏後、連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)によって、日本国籍の航空機の運航が停止されました。しかし、1950年6月にGHQが日本の航空会社による運航を再開する許可を出し、それに伴い、1951年1月に日本航空創立準備事務所が設立されました。
当初は日本政府主導の半官半民の体制で設立され、本社は当初、現在の銀座日航ホテルがある場所に置かれました。設立当初、わずか39人の従業員がおり、その大部分は復員軍人や学徒出陣兵でした。
1954年には、日本の航空会社として初めての国際線を開始しました。この国際線は東京(羽田)からホノルルを結び、その後サンフランシスコへと続くものでした。
1964年の東京オリンピックの開催、新幹線の開通、国内線の競争激化、1964年に予定された海外渡航制限の解除などが、旅行客の増加をもたらしました。
1980年には、日本の航空会社として初めてビジネスクラスである「エグゼクティブクラス」を導入しました。
また1984年、JALはIATAが発表した「世界の民間航空会社の輸送実績統計」で、旅客と貨物を含めた国際線定期輸送実績で、世界第1位になりました。
2008年には、世界金融危機や原油高、燃料サーチャージ導入、新型インフルエンザの発生などの要因により、経営状況が悪化しました。このため、政府の支援を受けながら経営再建を進めました。2010年、日本航空は経営困難を理由に倒産し、東京地方裁判所に会社更生法の手続きを申請し、受理されました。
2023年には株式取引において、日本経済新聞(日経)平均株価の構成銘柄に再度採用され、13年ぶりに復帰しました。
日本航空は、国際的な航空会社としての地位を築き、さまざまな挑戦と変化を経て成長しました。
引用:https://www.jal.com/ja/outline/history.html
事業内容
JALグループは、さまざまな事業分野において幅広いサービスを提供しています。以下は主要な事業分野の概要です。
航空旅客
フルサービスキャリア (FSC): 高効率の航空機を導入し、環境への負荷を最小限に抑えながら、幅広いネットワークを維持・拡大しています。旅客の輸送において高品質なサービスを提供し、関係人口を創出しています。
ローコストキャリア (LCC): 市場の需要に柔軟に対応するため、機動的な事業展開を行い、新たな旅行需要を創出しています。リーズナブルな価格で旅客にサービスを提供し、幅広い市場にアクセスしています。
貨物郵便
航空の利点を活かし、物流業界の課題を解決し、持続的な物流ネットワークを実現しています。貨物輸送と郵便サービスを提供し、物流の効率化をサポートしています。
空港旅客サービス
グランドハンドリング: 空港での旅客および航空機の地上サポートを提供し、旅客の快適な出発と到着をサポートしています。
整備: 航空機の整備および保守を行い、安全で信頼性の高い飛行を確保しています。
貨物: 航空貨物の取り扱いを行い、物流サービスを提供しています。
旅客販売: 航空券の販売と予約サービスを提供し、旅行者の需要に応えています。
マイル・ライフ・インフラ
マイレージ・ライフスタイル領域: マイレージプログラムや特典を提供し、顧客との忠誠度を高めています。
エアモビリティ領域・MaaS: モビリティ関連のサービスを提供し、新しい交通手段を提供しています。
受託領域: 顧客のニーズに合わせてサービスを提供し、多様な業界に貢献しています。
旅行・地域領域: 旅行関連のサービスや地域振興を支援し、地域経済に貢献しています。
JALグループは航空旅客、貨物郵便、空港サービス、マイル・ライフ・インフラの多くの分野で多彩なサービスを提供しており、幅広い顧客層に対応しています。
引用:https://www.jal.com/ja/corporate/
最新の決算
日本航空(9201)は8月1日に第1四半期決算を発表しました。
『旅客需要が順調に回復し、売上収益およびEBIT(利益の前の利益)が大幅に増加しました。これにより、コロナ前の収益水準を上回る成績を達成しました。
貨物部門は収益が減少しましたが、それでもコロナ前の収入規模を維持しました。これは、航空会社がコロナパンデミックの影響に対応し、物流ニーズに応え続けた結果です。
ローコストキャリア(LCC)部門のEBITは改善し、収益性が向上しました。LCCは市場に柔軟に対応し、収益を増加させた可能性が高いです。』
引用:https://www.nyk.com/ir/https://www.jal.com/ja/investor/library/information/index.html#01
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,550円から上は4,900円の範囲で推移しています。
新型コロナの影響で2020年の1月から4月で株価が半分に下落しました。
その後下落トレンドや横ばいトレンドを経て、2022年の3月から現在まで上昇トレンドに。
テクニカル指標で見るとRSIはかなり低い値、ボリンジャーバンドはやや安値を示しています。
ストキャスは低い値でシグナルなし。
パラボリックは8月末から下落トレンドを示しています。
一目均衡表の雲がすぐ下にあり、抵抗になってくれれば上昇トレンド継続。