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注目銘柄!バンダイナムコHD(7832)
概要
バンダイナムコHDは、日本を代表するエンターテイメント企業であり、ゲーム、おもちゃ、アニメ、映画、音楽など、幅広い分野で事業展開しています。
バンダイは主におもちゃメーカーとして知られており、数々の人気キャラクターや玩具を生み出してきました。
一方、ナムコはゲーム業界で活躍し、アーケードゲームや家庭用ゲーム機向けのゲームソフトを提供してきました。この2社が統合され、バンダイナムコホールディングスが誕生しました。
今回は、バンダイナムコの歴史と事業内容、最新の決算についてご紹介します。
バンダイナムコの歴史
1997年、旧バンダイは当時セガとの合併を予定していました。しかし、内部での反対意見が強く、結局、合併は中止されました。
その後、2003年には旧ナムコも同じくセガとの合併を提案していましたが、セガからの回答がないまま、サミーがセガの買収を成立させ、セガサミーホールディングスとなりました。
旧バンダイと旧ナムコの経営統合は、偶然にもセガとの合併に失敗した経験を持つ企業同士によるものでした。両社の企業使命である「エンターテイメントを通じて夢や感動を提供する」という共通の価値観があり、また、重複の少ない事業部門の統合によって統合は順調に進みました。
2007年には、東映、東映アニメーション、角川グループホールディングスとの資本・業務提携を強化しました。さらに、不二家の株式を取得することで、バンダイナムコグループは事業領域を拡大していきました。
その後の2009年には、バンダイナムコグループは「機動戦士ガンダム30周年プロジェクト」を立ち上げました。このプロジェクトの一環として、東京都の潮風公園にガンダムの等身大立像が展示され、多くの人々に感動を与えました。
2019年には、バンダイナムコHDは日本の株式市場での存在感を高めました。日経平均株価構成銘柄に指定され、TOPIX 100の構成銘柄にも採用されました。
そして、2021年にはバンダイナムコホールディングスは新たなコーポレートロゴと企業理念を発表しました。企業理念は「ミッション」や「ビジョン」から「パーパス」へと改定され、これらの変化は2022年4月から採用されることとなりました。
バンダイナムコHDは、経営統合を経てさまざまな変革を遂げながら、世界中の人々にエンターテインメントを提供し続けています。グループ企業の本社移転や事業拡大などの取り組みを通じて、バンダイナムコグループはさらなる成長を目指している企業です。
事業内容
バンダイナムコグループは、幅広いエンターテインメント分野において事業展開を行っています。
事業内容を大まかに分けると、デジタル(ゲームソフト)事業・トイホビー(おもちゃ)事業・IPプロデュース(アニメ制作)事業・アミューズメント(ゲームセンター)事業などがあります。
今回はその中でも主力の2つをご紹介します。
デジタル事業
デジタル事業はネットワークコンテンツの企画・開発・配信、家庭用ゲームなどの企画・開発・販売を行っています。その中の家庭用ゲームで世界中で愛される人気シリーズを生み出し続けています。
例えば、「テイルズ オブ」シリーズは、豊かなストーリーと魅力的なキャラクターで多くのファンを魅了しています。100万本以上の売上をあげる常連です。
「パックマン」は、ゲーム業界のアイコンとして世界的な知名度を誇り、様々なメディアで活躍しています。
最近では世界中で人気の「エルデンリング」もフロム・ソフトウェアとの共同開発です。全世界で2000万本を売り上げた超大作ゲームとなりました。
トイホビー事業
トイホビー事業では玩具、カプセルトイ、カード、菓子・食品、アパレル、生活用品、プラモデル、景品、文具などの企画・開発・製造・販売を行っています。
その中でも特に「ガンダム」「DRAGON BALL」「ONE PIECE」といった人気コンテンツとの連動が注目されています。これらのコンテンツは、メディア展開と商品展開の相乗効果により、ファンの心を捉え続けています。
プラモデルや1番くじなどのハイターゲット商品が国内外で好調に推移しました。プラモデルはクオリティの高さや組み立てる楽しさから、幅広い層の支持を得ています。また、1番くじはそのワクワク感とコレクション性から、多くのファンに支持されています。
バンダイナムコグループは、最新のテクノロジーやクリエイティブなアイデアを結集し、時代のトレンドに即した魅力的なコンテンツを創造しています。多様なエンターテインメントの形を通じて、人々の心に響く体験を今後も提供していくと思われます。
最新の決算
バンダイナムコHDは5月11日に決算を発表しました。2022年度連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症の影響や経済環境の変動が続く中で、グループは「パーパス」と新ロゴマークの導入、そして3カ年の中期計画の実施を始めました。
特にデジタル事業では、ネットワークコンテンツや家庭用ゲームの人気タイトルの販売が好調であり、トイホビー事業でも大人向け商品やカード商材が利益率を高める貢献をしました。
売上高は前年比+11.3%の9900億円となりましたが、当期純利益は前年比-2.6%の903億円となりました。
今後の見通しについてバンダイナムコグループは、株主還元を経営の重要施策と位置づけており、2025年の計数目標を設定しました。連結売上高は現状+11%の1兆1000億円、連結営業利益は現状+33%の1,250億円、ROEは12%以上を目指すとのことです。
いくらで買う?
MARKET SPEED
日本のトップエンターテイメント企業バンダイナムコHDの株価チャートを分析しましょう。
まずバンダイナムコはゲーム業界に分けられる銘柄です。ゲーム業界は、世界中でゲーム市場が拡大しており今後の値上がりが期待できます。
業界の特徴としては「ヒット作が出ると株価が急上昇」「為替や戦争リスクに影響されにくい」というものがあります。
つまりゲーム業界はディフェンシブ銘柄と言えます。なので実は長期的に保有するのがいいかも。
長期視点で見ると現在の3450円付近は少々お高めな値段です。
ディフェンシブと言えど、日経が下がればある程度つられると思うので、3000円近辺で買いたい。
欲を言えば2700円当たりで拾いたいところです。
配当利回りは高くないですが、優待もおもちゃと交換できるこども商品券など貰えるので長く持って高値をゆっくり待ちたい銘柄かな。