収入が不安定なフリーランス家庭
こんにちは!『えすふぁみ☆家族で株投資』へようこそ!
【依頼ファイル No.005】
【依頼人】サトウさん一家(夫:フリーランスデザイナー/妻:パート/子ども1人・小3)
【年間収入】平均480万円前後(繁忙期と閑散期の差が大きい)
【住居】賃貸(家賃8万円)
【悩み】「収入がバラバラすぎて、毎月の家計管理が不安定。急な出費があると一気に崩れてしまいます…」
フリーランスのリアル、探偵団がじっくり追います!
前回のお話!

【分析】「収入の波」に家計が振り回される構造
サトウ家のように、フリーランス世帯では「月収が安定しない」が日常。
たとえば、以下のような流れが多い:
1〜3月:収入30万円台
4〜6月:案件多くて60万円超
7〜8月:夏休みで仕事減、収入ダウン
9〜12月:繁忙期で回復、でも年末支出がかさむ
こうした“乱高下”のなかで固定費(家賃、通信、保険、学費など)は毎月変わらないため、一時的に赤字→翌月リカバリ→また赤字の「スパイラル状態」に陥りやすい。
家計が不安定になる最大の原因は、
「今月の収入と支出だけで家計を見てしまう」こと。
たとえば、年間480万円でも…
月20万円のとき:赤字
月50万円のとき:気が大きくなって浪費
→ 平均して“残らない”
ここで重要なのが、「月収の平均化」と「支出の年次化」。
月単位でなく、「年間トータルでいくら必要か」
→ 必要金額を12等分し、「毎月このくらいなら安心」と逆算して管理
余剰月は「使わない・貯める」月に設定
【えすふぁみ家の提案】
✅ 1:年間支出を書き出して“月換算”してみよう
「今月の収入に合わせて暮らす」ではなく、
「年間でどれだけ使っているか」を把握し、基準をつくるのが第一歩。
やり方:ノートやエクセルに、1年間の主な支出項目を書き出す
例:
– 家賃:月8万円 → 年96万円
– 食費:月6万円 → 年72万円
– 通信費:月1.5万円 → 年18万円
– 教育費:年20万円
– 医療費:年5万円
– 旅行やレジャー:年15万円
– 雑費・交際費など:年24万円
→ 年間合計:約250万円
その合計を12で割り、“安定運用できる月支出の目安”を決める
→ 例:250万 ÷ 12 ≒ 月21万円
この「月21万円」を基準に、“入ってくる月”と“守るべき月”を分けて考える。
✅ 2:「余剰月の自動貯蓄」をルール化する
フリーランス収入は「振れ幅がある」からこそ、“使わない技術”が重要。
やり方:収入が月30万円を超えたら、基準額(例:21万円)との差額を自動で“家計調整口座”へ移す
その口座は、緊急支出用・閑散期サポート・保険代などの引き落とし専用として利用する
家族カードや定額引き落としもそこに集中させることで、“生活用”との切り分けが明確に
→ 「余ったら貯める」ではなく、「余った分は使わない」習慣を先に固定する
✅ 3:「生活費+3ヶ月分」の“運転資金”をつくる
収入がゼロになる月があっても乗り切れるように、最低限の生活費をストック。
やり方:目標は「生活費×3ヶ月分」
→ 月21万円なら×3で63万円を貯蓄目標に
児童手当、還付金、副業・臨時収入をすべて“運転資金専用口座”へ
貯まるまでは節約モード、達成後は「守りの安心」としてキープ
これがあることで、「次の月に不安を抱えず動ける」精神的余裕が生まれる。
まとめ:「波がある」からこそ、“地図”と“ルール”が家計を守る
収入が不安定でも、生活まで不安定である必要はない。
むしろ、“波を見越して管理する”ことで、安定家計は実現できる。
月の感覚を手放して、年単位で整える
“余裕ある月”を“未来の備え月”にする
自分ルールをつくり、ブレない支出軸をもつ
それが、えすふぁみ流「フリーランス家計の安定術」。
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