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パウエル議長とFRB、前途は多難
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
木曜日は「最新の経済ニュースを深掘りする」日。
今回取り上げるのは、アメリカ・ワイオミング州で開かれたジャクソンホール会合で浮き彫りになった「FRB(米連邦準備制度理事会)の難しいかじ取り」です。
1. ジャクソンホール会合とは?
毎年、世界中の中央銀行総裁やエコノミストが集まり、経済の課題を議論する国際会議です。
自然豊かなロッキー山脈のふもとで開催されるため、会議の合間にハイキングもできるというユニークな場ですが、その内容は非常にシリアス。
金融政策の“方向性”が示されることも多く、世界中の投資家が注目しています。
2. パウエル議長のジレンマ
今年の基調講演でパウエルFRB議長は、9月のFOMC(連邦公開市場委員会)で利下げを行う可能性に言及しました。
しかし、経済情勢は複雑です。
インフレ → 依然2%の目標を上回り、物価上昇の圧力が続く
労働市場 → 雇用の伸びは鈍化しつつも、低失業率は維持
つまり、「物価を抑えるためには利上げや維持」「景気を下支えするなら利下げ」という、相反するシグナルが同時に存在しているのです。
3. 政治からの圧力
今回の会合では、FRBへの政治的圧力も浮き彫りになりました。
トランプ大統領は以前から利下げを強く求めており、講演当日もFRB理事に対して厳しい発言を行いました。
会場周辺では警備も厳重になり、迷彩服を着た警官が警戒にあたるなど、金融政策会合としては異例の緊張感が漂ったそうです。
4. FRB内部の意見の分裂
FRB内部でも意見は割れています。
利下げを支持する理事たち → 景気の減速に備えるべき
据え置きを主張する理事たち → インフレを抑えることを優先すべき
7月のFOMCでも反対票が出ており、9月に利下げが実施されれば、逆方向の反対票が出る可能性も高いと報じられています。
5. 新しい政策枠組みの発表
注目度はやや低かったものの、パウエル議長は新しい政策戦略の文書を発表しました。
2020年に導入された旧戦略を見直し、コロナ禍以前に課題とされていた「低インフレ重視」の文言を削除。改めて「物価安定と雇用の最大化」というFRB本来の使命に集中する姿勢を示しました。
6. 世界への影響
FRBの動きはアメリカ国内にとどまらず、世界中に影響します。
利下げ示唆を受け、ユーロは対ドルで上昇
米国の成長鈍化が欧州や新興国にも波及する可能性
金利低下で資金が株式市場や新興国市場に流入する動き
経済の先行きが不透明な中、各国の中央銀行もアメリカの政策を見極めようと注視しています。
7. 家族の会話まとめ
まとめ
ジャクソンホール会合はFRBの難しい判断を映し出した
インフレと雇用、相反するシグナルに議長は苦悩
政治的圧力も強まり、FRBの独立性が試されている
内部でも意見が割れる中、不確実性が増している
世界市場への影響は大きく、日本の家計にも波及する可能性