夜のリビング。
ロキ兄がスマホを握りしめて叫んだ。
リコリコも不安そうな顔をする。
カズ父さんは、静かにコーヒーを置いた。
目次
◆ 市場の現状:1兆ドル消失の衝撃
ビットコインは、
2025年10月の高値
12万6000ドル超現在はそのほぼ半値
時価総額で失われたのは、
約1兆ドル(約156兆円)。
全コインの約45%が取得価格を下回る、
いわゆる「含み損」状態だ。
市場では、
「主流化の実験は失敗した」
「暗号資産の冬、再び」
という悲観論も広がる。
オプション市場では、
さらなる急落へのヘッジが積み上がっている。
◆ 2022年との決定的な違い
ロキ兄がつぶやく。
カズ父さんは首を振った。
2022年の暴落は、
FTX破綻
セルシウス破綻
主要業者の連鎖崩壊
という信認崩壊型の危機だった。
しかし今回は、
「何も壊れていない」
これが最大の違いだ。
取引所は機能している。
清算は正常。
資金決済も止まっていない。
むしろ、
米国大手銀行の半数以上が
暗号資産関連商品を提供、または準備中
と、伝統的金融との融合は進んでいる。
◆ ETF資金の“本当の姿”
「ETFから資金が流出している」という見出しも踊る。
だが、データを冷静に見ると――
直近の流出額は、
現物ETF開始以来の累積流入額の
わずか約6%
しかも、
上位25のビットコインETF保有者のうち
17機関が持ち分を増加。
つまり、
個人は動揺
機関は静観または積み増し
という構図だ。
銀行や証券会社のアプリには
すでに「購入ボタン」がある。
センチメントが好転した瞬間、
買い余力は過去最大規模になる可能性がある。
◆ 供給の“圧縮”という見えない力
リコリコが首をかしげる。
カズ父さんは説明する。
現在、
上場企業
現物ETF
が、流通供給量の**約12%**を保有。
彼らは短期売買をしにくい
「長期志向の保有者」だ。
さらに、
2024年4月の半減期で
新規発行量は減少
市場に出回るコインは減り続けている。
これを専門家は
供給の“圧縮”
と呼ぶ。
需要が戻った瞬間、
価格の跳ね方は予想以上になる可能性がある。
◆ 専門家の強気予測
投資銀行バーンスタインのアナリストは、
「今回の弱気論は歴史上で最も弱い」
と断言。
2026年に
15万ドル到達予測を維持している。
もちろん保証はない。
だが、
インフラは健全
ETF資金は残留
供給は減少
この三点は、2022年にはなかった要素だ。
◆ えすふぁみ的まとめ:価格と基盤は別物
今回の下落は、
信用崩壊ではない
構造破綻でもない
センチメント調整の可能性が高い
価格は半値でも、
基盤は過去最強。
これは皮肉な状況だ。
◆ さいごに
ビットコイン市場は今、
試されている。
価格が崩れたとき、
人は逃げるのか
仕組みを見るのか
歴史は繰り返すが、
毎回“中身”は違う。
えすふぁみ一家と一緒に、
数字の裏にある構造を読み解いていこう。
















