こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
最近、「こどもNISAが始まるらしいよ」という話題、耳にすることが増えてきましたよね。
でも正直なところ、
年60万円って多いの?少ないの?
本当に教育資金に使えるの?
現金で貯めるのと、どれくらい差が出るの?
こうした疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
今回は、2025年に最終調整が進んでいる「こどもNISA」制度をベースに、
「18歳までに、どれくらい差がつくのか?」を数字で見ていきます。
目次
1. まず押さえたい「こどもNISA」の核心ポイント
こどもNISAの制度案は、これまでのジュニアNISAとは大きく考え方が変わっています。
● 制度の要点(最終調整案)
年間非課税投資枠:60万円
生涯非課税限度額:600万円
対象年齢:0歳から(年齢制限撤廃)
途中引き出し:12歳から可能(子どもの同意が条件)
投資対象:つみたて投資枠に限定(インデックス中心)
ポイントは、「一気に大きく儲ける制度」ではなく、
時間を最大限に使って、教育資金を“育てる”制度だということです。
2. なぜ「0歳から」がここまで重要なのか?
投資で最も強力な武器は、才能でもテーマ選びでもありません。
時間です。
こどもNISAでは、
0歳〜10歳:年間60万円を積立(合計600万円)
11歳〜18歳:積立は止めて、運用だけを8年間継続
という設計が可能になります。
つまり、積立10年+運用8年=18年という、
教育資金づくりとしては理想的な長期運用ができるわけです。
3. 「18歳までにいくら差がつくか?」をシンプルに計算してみる
ここからは、ざっくりとしたシミュレーションで考えてみましょう。
【前提条件】
積立額:総額600万円(年60万円×10年)
投資先:全世界株式インデックス
想定リターン:年5%
運用期間:18年間
比較対象:普通預金(金利0.001%、インフレ率2%)
● 投資した場合(こどもNISA)
600万円を10年で積立し、その後8年間を年5%で運用すると、
18歳時点の評価額はおよそ900万円前後になります。
途中でリーマンショック級(▲40%)の暴落があったとしても、
長期で見ると回復しているケースが大半です。
● 現金で貯めた場合(普通預金)
一方、600万円を現金で18年間保有した場合、
額面は600万円のままですが、実質価値はどうでしょうか?
インフレ率2%が続くと、
実質的な価値は 約430万円相当 まで目減りします。
▶ 結果の差は?
投資:約900万円
現金(実質):約430万円
👉 差は約470万円
これが、「時間×複利」の威力です。
4. 教育資金こそ「インフレに強い準備」が必要な理由
教育費は、ほぼ確実にインフレの影響を受けます。
学費
塾代
留学費用
教材・ICT環境
これらは、物価上昇とともに上がりやすい支出です。
にもかかわらず、
「教育資金=現金で安全に」
と考えてしまうと、実はリスクを取っていることになります。
現金は減らないけれど、
買える量は確実に減っていくからです。
5. こどもNISAが「教育資金に最適」と言える理由
非課税で18年間運用できる
インデックス中心で失敗しにくい
途中引き出し(12歳〜)も可能
親の収入格差を抑える設計
時間を最大限に味方につけられる
これはもう、
「教育資金専用の長期投資口座」
と言ってもいい仕組みです。
まとめ|教育資金づくりは「早く始めた家庭」が静かに有利になる
こどもNISAの本質は、
「お金を増やす制度」ではありません。
時間を、子どもの未来に変える制度です。
現金で守るだけでは追いつかない時代だからこそ、
インフレに負けない“育てる準備”が必要になります。
18年後、
「もっと早く知っていれば…」
ではなく、
「やっておいてよかった」
と言える選択を、今日から少しずつ始めていきたいですね。















