今週のマーケットは、世界中で話題になってきたAI株ブームの息切れ感がキーワードです。
「AI株はバブルなの?」「米国市場はもう限界?」といった声が増える中で、ウォール街の超有名ストラテジスト、エド・ヤルデニ氏が興味深い見通しを示しました。
それは――
「S&P500の7000到達は来年にずれ込む」
というものです。
では、何が起きているのでしょうか?
今回はえすふぁみメンバーと一緒に、分かりやすく深掘りしていきます。
目次
◆ 💬 えすふぁみ家リビング会議
◆ AI株の「一服モード」とは?
2023年ごろから続く世界的なAIブーム。特に今年は、
GPU需要爆発
クラウド企業の投資ラッシュ
“AIが世界を変える”ストーリーへの期待
で、ハイテク株が猛烈に買われてきました。
しかし――
ここ1〜2ヶ月で様子が変わってきています。
■ 投資家の動きが「ハイテク → 防御系(ディフェンシブ)」へシフト
ヘルスケア
日用品
公益(インフラ系)
こうした“景気にあまり左右されない”銘柄へ資金が移動中。
■ 理由その①:AI関連企業の投資額が大きすぎる
GPU投資は企業の負担が重く、利益がついてこないケースも。
■ 理由その②:バリュエーション(株価評価)が高すぎた
「マグニフィセント・セブン」のPERは約27倍。
→ やや高すぎる、と言われる水準です。
■ 理由その③:利益確定売りの動き
特に機関投資家は、年末前にポートフォリオ調整をします。
◆ だからS&P500の「7000」は来年に持ち越し
ヤルデニ氏は年初から強気で「7000」を掲げていましたが、最近こうコメント。
「到達は来年になる。ただし悲観ではない」
理由はシンプルで、
AI株が一度クールダウン
その後、より健全な成長へ向かう
他セクター(19〜20倍のPER)がむしろ魅力
という構図です。
◆ 🔍 「AIバブルではなく、健康な冷却期間」
ヤルデニ氏はインタビューで、
「バブルと言われているが、それはいいこと。
みんなが慎重になれば、過熱がゆっくり和らぐ。」
とコメント。
やみくもに上がり続けるよりも、
過熱
調整
再成長
という「健全なステップ」を踏むほうが、長期投資家にとってはプラスです。
◆ 💬 再び、えすふぁみ会議
◆ 🔖 今日のポイントまとめ
AI株ブームが“健全な調整期”に入り、S&P500の7000到達が来年にずれ込む見通し
投資家は割高なハイテクからディフェンシブへシフト
マグニフィセント・セブンのPERは約27倍と依然高め
ただし、他セクター(PER19〜20倍)は魅力
長期投資家にとっては「悪くない環境」
AIバブル崩壊ではなく、過熱感の吸収段階
◆ 📘 えすふぁみ的まとめ
短期での値動きはあっても、長期成長の物語は続く。
むしろ今は、積み立て投資家にとっては“落ち着いて買い続けられる”ありがたい時期でもあります。

















