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「わらしべ長者」に学ぶ!ゼロから資産を育てる力
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
土曜日は「子どもとお金」をテーマにお届けしています。
今回は日本の昔話の中でも有名な**「わらしべ長者」**を題材に、
“お金の教養”と“資産形成の考え方”をやさしく解説します。
一見、ただの幸運物語のようでいて、実はこの話の中には、
現代の投資やお金の使い方にも通じる「成功の法則」が隠されているのです。
1. 物語のあらすじ:一本のわらから始まる奇跡
昔むかし、ある貧しい青年がいました。
ある日、観音様のお告げを受けて「最初に手にしたものを大切にしなさい」と言われます。
その後、青年が道で転んだ拍子につかんだのは——ただの一本の「わらしべ(藁の茎)」でした。
青年はそのわらしべにアブ(虫)をくくりつけて歩き出します。
それを見つけた子どもが「ほしい!」とねだり、代わりにみかんをくれる。
そのみかんを、喉が渇いて困っていた貴婦人に差し出すと、
お礼に美しい絹布(きぬぬの)を受け取ります。
さらにその絹布を、病気の馬を買おうとしていた侍の家来に譲ると、今度はその馬を手に入れることに。
そして元気を取り戻した馬を、引っ越しで困っていた豪商に譲ると——
青年は屋敷と田んぼを手に入れ、ついに「わらしべ長者」と呼ばれるようになります。
2. “持っているものを活かす”力
この物語の根本にあるのは、**「今あるものを最大限に活かす」**という考え方です。
青年は決してお金や財産を持っていません。
けれど、「自分が今できること」を積み重ねた結果、価値が連鎖していったのです。
現代に置きかえるなら——
不要品をフリマで売る
趣味や特技をネットで発信して副収入にする
小さな投資(NISAなど)をコツコツ続ける
“手の中のわらしべ”を見つけるのが、資産形成の第一歩です。
3. “価値の連鎖”を読む目を養う
青年の行動をよく見ると、ただの偶然ではありません。
それぞれの交換には、「相手の必要」を見抜く観察力と柔軟さがあります。
子どもには遊び道具(アブ)が価値になった
貴婦人にはみかん(やさしさと助け)が価値になった
侍には絹布(取引の材料)が価値になった
つまり、“自分が持つもの”の価値を固定せず、「誰にとって価値があるか」を考えているのです。
これは現代の**バリューアップ(価値の再発見)**の考え方にそっくり。
株式投資でも、「いま注目されていないけど将来伸びる企業」を見つける目が重要です。
4. “運と努力”のバランスを学ぶ
もちろん、青年は運も味方につけています。
しかし、“ただ運が良かった”わけではありません。
誰かが困っているときに助ける
→ 感謝されて新たな機会を得る
→ その機会を次のチャンスにつなげる
この「行動と善意の連鎖」こそ、わらしべ長者の成功の本質です。
現代でも同じ。
株式投資でも、長く信頼できる企業を応援する姿勢こそ、最終的なリターンにつながるのです。
5. “ゼロから始める投資”への応用
わらしべ長者の物語は、いわば「元手ゼロ投資」の原点です。
まず“自分にできること”を見つける
小さな行動を積み重ねて“価値を高める”
その価値を社会の中で循環させる
この流れは、今の時代にも通じます。
不要品転売、クラウドワーク、ブログ、動画投稿……
「自分の強みを価値に変える」ことが、現代版わらしべ長者の第一歩なのです。
まとめ|“わらしべ”は誰の手にもある
わらしべ長者の教えを一言でまとめるなら——
「価値は探すものではなく、育てるもの」。
今あるものを大切にし、人とのつながりを生かすことで、
お金も、信用も、チャンスも育っていきます。
小さな“わらしべ”が、明日の“資産”になる。
そんな気づきを、家族で話してみてくださいね。

















