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“終活”で考えるお金の整理と安心準備
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
近年、「終活(しゅうかつ)」という言葉が一般的になりました。
人生の後半を安心して過ごすため、そして家族に迷惑をかけないために、自分の財産や想いを整理する——。
その中心にあるのが「お金の整理」です。
今回は、終活で考えるべきお金の項目や実際の費用相場、そして家族で話しておきたいポイントを、リアルな視点で見ていきましょう。
終活で考えるべき「お金の整理」とは?
終活というと「遺言書」や「お墓の準備」を思い浮かべる方が多いですが、実際にはお金の整理が最も重要な要素です。
何をどれだけ持っているか、どんな契約をしているかを「見える化」しておくことで、自分自身の生活も家族の手続きもスムーズになります。
① 資産のリスト化と整理
まずは、すべての財産を書き出すことから始めましょう。
銀行預金・定期預金
株式・投資信託・債券
不動産(自宅・土地など)
保険(生命保険・医療保険など)
年金や退職金の情報
不要になった口座や、使っていない証券口座を整理するだけでも、資産全体が把握しやすくなります。
用途別口座で管理をわかりやすく
次におすすめなのが、「お金の目的別に口座を分ける」方法です。
生活費口座
医療・介護費用口座
家族に遺す資金口座
このように分けておけば、家族が引き継ぐときも混乱しません。
また、年金受給口座や公共料金の引き落とし先を統一しておくと、管理がさらに簡単になります。
デジタル資産の整理も忘れずに
今の時代は、インターネット銀行・電子マネー・ポイント・ネット証券など、オンライン上の資産も多くあります。
これらは紙の通帳がないため、家族が気づかないまま残ってしまうことも。
エンディングノートやパスワード管理ノートに、次の情報をまとめておくと良いでしょう。
口座番号・サービス名
ログインID・パスワード(または管理場所)
解約や問い合わせ先
終活にかかるお金の目安
終活にもある程度の費用がかかります。内容によっては、100万円〜500万円以上になるケースもあります。
| 終活の内容 | 平均費用の目安 | 主な内容 |
|---|---|---|
| ほぼ終活 | 約100万円 | 葬儀のみ、生前整理の一部 |
| 一般的な終活 | 約200〜300万円 | 家族葬・墓地・葬儀一式など |
| 手厚い終活 | 約500万円以上 | リフォーム、資産運用、供養費など |
葬儀の費用は、家族葬の場合で100〜130万円が実勢価格。
公的な手当(葬祭費給付・埋葬料など)を申請すれば、数万円の支援を受けられることもあります。
実際にやっておきたい手続きと準備
① 遺言書やエンディングノートを作成
「どんな葬儀にしたいか」「財産を誰にどれだけ残すか」など、書面にしておくと家族の負担が減ります。
法的効力を持つ公正証書遺言も検討しておくと安心です。
② 相続・金融手続きの備え
銀行口座や証券口座は、名義人が亡くなると凍結されます。
家族が困らないよう、
どの金融機関を使っているか
担当窓口や支店名
必要書類の一覧
をまとめておきましょう。
③ 生前整理のすすめ
自分で進める生前整理は、業者に依頼するより費用を抑えられます。
業者に依頼する場合は、部屋の規模により3万円〜50万円程度が目安。
時間をかけて自分の手で整理すれば、心の整理にもつながります。
まとめ|“お金の終活”は家族へのやさしさ
終活のお金の整理は、
自分の資産を正しく把握し、
目的別に管理し、
デジタル資産も含めて一覧化すること。
そして、遺言書やエンディングノートを通じて「想いとお金を一緒に残す」ことが大切です。
自分が安心して生き、家族が安心して見送れるように。
お金の終活は「未来への思いやり」です。
少しずつ、できるところから始めていきましょう。
















