依頼 No.002:共働き夫婦の“別会計”はうまくいく?
こんにちは!『えすふぁみ☆家族で株投資』へようこそ!
【依頼ファイル No.002】
【依頼人】ミナミさん(30代共働き夫婦/子どもなし)
【世帯年収】夫:年収450万/妻:年収400万
【家計スタイル】完全別会計(共通口座なし)
【悩み】「5年別会計にしてきましたが、
なんとなくモヤモヤしています。
将来設計の共有も曖昧で、
“このままでいいのかな?”と感じています」
――そんな会話を皮切りに、今回もえすふぁみ探偵団が出動!
前回のお話!

【分析】夫婦別会計の“よいところ”
夫婦別会計には、もちろんメリットもあります。
お互いの金銭感覚を保ちやすい
お小遣いや趣味の支出が自由
お金のトラブルが起きにくい
精神的に“自立”した関係を保てる
実際、共働き世帯の約3〜4割が「別会計スタイル」を採用しているという調査もある。
3つの「見えないズレ」
ミナミさんが「このままでいいのかな」と感じているその“モヤモヤ”。家計に明らかな赤字やトラブルがあるわけではない。けれど、
心のどこかに漂う不安、違和感、引っかかる感情――
それには3つの「見えないズレ」が潜んでいます。
1. 【貯蓄の偏り】── 同じだけ働いているのに、残る額が違う
夫婦がそれぞれの収入から支出をまかない、貯金も自分の判断で進める。
すると何が起きるか?
たとえば、「家賃は夫、日常費用は妻」が続くと、
気づけば夫の口座には100万円の貯金が、妻は残高5,000円…というような
*“静かな格差”*が生まれがち。
誰が悪いわけでもないけれど、
「同じくらい働いてるのに、なんで私だけお金が減ってるの?」
という感情が積もると、それは不信感や被害意識につながります。
2. 【将来設計のズレ】── “いつか話そう”が、気づけば“話してなかった”
別会計のまま年月が経つと、ライフイベント(住宅購入、出産、教育、老後資金など)について「自分の想定」と「相手の想定」にギャップが生じやすくなります。
たとえば、妻は「2年後にマイホーム購入したい」と考えていても、夫は「まだいいんじゃない?ローン重いし」と思っている。
この“見えない温度差”が蓄積されると、いざ何かを決めようというタイミングで
「え?そんなつもりじゃなかった」と話が噛み合わなくなります。
つまり、別会計のまま未来のお金を話し合っていないことが、長期的に見て「計画の断絶」を生むリスクになるのです。
3. 【見えない不公平感】── “平等にしているつもり”が、心では割り切れない「家賃は夫、食費は妻、生活費は半分ずつ」
──数字上は公平に見えるこの形。
でも、ライフイベントやキャリアの変化が起きた瞬間に、バランスは一気に崩れます。
たとえば妻が妊娠・出産で仕事をセーブした場合、収入が減ったのに支出は変わらない。
それでも「自分の支払い分は自分で」としていると、精神的にも経済的にもかなりの負担になります。
さらに、「ありがとう」と言われなかったり、「当然でしょ」と受け取られたりすると、
「私はこんなに頑張ってるのに」という見えない不満が家計とは無関係な場面でも顔を出すことに。
これは“お金の問題”というより、
パートナーシップの信頼バランスの問題でもあるのです。
えすふぁみ家の提案
✅ 1:完全共有じゃなくてもOK。でも“共有ゾーン”は必要!
おすすめは、「共通費+各自自由」のハイブリッド型。
家賃・食費・光熱費などは共通財布へ(比率制 or 半分ずつ)
それ以外は自由(小遣い・趣味・美容など)
「1円単位で合算しようとする」と苦しくなるので、
“ざっくりだけどフェア”を目指すのがコツ。
✅ 2:年に1回は「未来マネー会議」を!
「家ほしい?」「教育資金ってどのくらい考えてる?」
そういった**“未来”をお金でどう支えるか**を、
年1回でもいいから会議する習慣があると、ブレにくい。
✅ 3:家計の「健康診断」をしよう
年に1度はお互いの収支・貯蓄をざっくりでも共有することで、
「知らないうちに貯金ゼロ」のリスクを防げる。
特に育休・転職・ライフイベントがある時期は、
“金額の相談”より“気持ちの共有”が大事!
まとめ:「別会計 or 共有」より、“どこまで一緒に見るか”がカギ
別会計にも良さはある。でもそれは、「自由と信頼のバランス」があってこそ。
夫婦で「人生というプロジェクト」を動かすには、
お互いの家計の視界を“共有”し
少しだけ未来のシミュレーションをしてみる
そんな小さな習慣が、10年後の安心をつくります。
次回のテーマは…
【ファイルNo.003】貯金ゼロ家族、どう立て直す?
えすふぁみ探偵団、次回も出動!
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