本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!サッポロホールディングス(2501)
概要
日本の名だたる企業の中で、サッポロホールディングス株式会社はその長い歴史と多彩な事業で知られています。
サッポロHDは、ビールメーカーとして名高いサッポロビールや、清涼飲料水の分野で活躍するポッカサッポロフード&ビバレッジなどを傘下に持つ純粋持株会社です。
今回は、サッポロHDの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
サッポロHDの歴史
1876年(明治9年)、北海道札幌において、開拓次官の黒田清隆氏の指揮のもと、村橋久成氏や中川清兵衛氏などの有志たちが協力し、開拓使麦酒醸造所を設立しました。翌年、この醸造所で「冷製麦酒」の製造が開始されました。この冷製麦酒は、その名の通り低温で醸造されるビールで、当時の日本においては画期的な製法でした。
1964年、会社はサッポロビール株式会社に商号変更し、本社を東京都中央区銀座七丁目1番地に移転しました。この変更は、会社のビジョンをより明確に表現する一環でした。
そして2003年、サッポロホールディングス株式会社への商号変更とともに、新しい章が幕を開けました。
2007年、アメリカ系投資ファンドである「スティール・パートナーズ」が、サッポロホールディングスの株式の3分の2に相当する66.7%の保有を目指し、TOB(株式公開買付け)を提案しました。この提案は敵対的買収の可能性を含んでおり、当時は業績低迷や不二家からの生産委託停止などの課題も浮上していました。経営統合の噂や業界再編もささやかれ、サッポロホールディングスの未来が注目されました。
しかし、サッポロホールディングスは業績を改善し、スティール・パートナーズによる撤退を迎える結果となりました。
2017年、サッポロホールディングスはアメリカのアンカー・ブルーイング・カンパニーを買収しました。この戦略的な取引は、国際的な展開を推進し、多様な市場での存在感を高める一環でした。
2019年には、サッポロホールディングスはサッポロインターナショナル株式会社をサッポロビール株式会社に合併し、解散しました。この合併は、組織の簡素化と効率化を促進し、さらなる成長に向けた一歩となりました。
これらの出来事は、サッポロホールディングスが経験した重要な節目であり、そのビジョンと成長の一端を示しています。
引用:https://www.sapporoholdings.jp/company/history/
事業内容
サッポログループは、酒類、食品飲料、不動産の分野で多彩なブランドを育て、国内および国外で事業展開を行っています。以下はサッポログループの主要な事業領域とグループ会社の一覧です。
酒類事業: サッポロビール株式会社
サッポログループの源流であるビール・酒類事業を担う中核企業です。国内および海外で事業展開を行い、特に東南アジア・オセアニア市場では「SAPPORO VIETNAM LTD.」を拠点として酒類事業を展開しています。
日本・アジア地域全体での酒類事業の成長を通じて、お客様に楽しさを提供し、豊かで潤いのある生活に貢献することを目指しています。
食品飲料事業: ポッカサッポロ フード&ビバレッジ株式会社 および サッポログループ食品株式会社
日本アジア食品飲料事業を中核とする企業群です。国内外で食品飲料の製造販売など多岐にわたる事業展開を行っており、レモン、飲料、スープ、大豆・チルド、味噌、アイスクリームなど幅広いカテゴリーで製品を提供しています。
シンガポールを拠点とした海外でのPOKKAブランドの展開を通じて、お客様の毎日の生活に彩りと輝きを加える『おいしい』を生み出しています。
不動産事業: サッポロ不動産株式会社
1988年に設立され、サッポログループの不動産事業を担う中核企業です。「札幌」「恵比寿」「銀座」「名古屋」など、サッポログループのゆかりの地を中心に事業展開しています。これらのエリアで街づくりに貢献し、グループブランドの育成を図りながら、不動産事業を展開しています。
サッポログループはこれらの事業領域で個性的なブランドを育て、お客様に価値ある製品とサービスを提供し続けています。国内外での展開を通じて、多様な市場で存在感を示し、成長を続けています。
引用:https://www.sapporoholdings.jp/company/group/
最新の決算
サッポロHDは8月10日に第2四半期決算を発表しました。
『ウィズコロナ」という新しい生活様式が国内外で浸透し、新型コロナウイルスの影響が一服したことから、経済活動の正常化が進んでいます。ただし、ウクライナ情勢、円安進行、原材料やエネルギーの高騰による物価上昇など、依然として不透明な要因も存在しています。
食品飲料事業において、2022年4月のカフェ事業の譲渡や2022年11月の自動販売機オペレーター子会社の清算などの経営資源のシフトにより減収となりました。
しかし、酒類事業では業務用ビール売上やビヤホールなどの外食需要が回復し、2022年8月末に連結子会社化したSTONE BREWING CO.,LLC(以下、Stone社)の加入などにより、全体では前年同期から増収となりました。』
売上高:2,385億円 (+11.6%)
営業利益:-28億円 (-%)
経常利益:-51億円(-%)
純利益:-51億円 (-%)
また、今後の見通しについては、修正されて以下のようになっています。
売上高が約+2.4%、営業利益が約-6.0%、経常利益が約+1.0%、純利益が約+0.9%を見込んでいます。
引用:https://www.sapporoholdings.jp/ir/library/brief/
チャート分析
MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,600円から上は4,800円の範囲で推移しています。
2020年3月から現在まで長く大きい上昇トレンドが続いています。
チャートで言うと上昇トレンドが多い銘柄です。
テクニカル指標で見るとRSIはかなり高め、ボリンジャーバンドは非常に高めを示しています。
ストキャスは高い値でデッドクロスを形成。
パラボリックも8月から上昇トレンドを示しています。
一目均衡表の雲が下に分厚く形成しているので株価の支えに。