本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!サイバーエージェント(4751)
概要

サイバーエージェントはメディア事業、インターネット広告事業、ゲーム事業、そして投資育成事業を主力とし、日経平均株価およびJPX日経インデックス400の構成銘柄の一つでもあります。
特に近年ではメディア事業におけるインターネットテレビの「ABEMA」でも有名な会社です。
今回は、サイバーエージェントの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
サイバーエージェントの歴史

サイバーエージェントの創業は、1998年3月。当初は人材派遣会社「インテリジェンス(現:パーソルキャリア)」の社員だった藤田晋氏が、宇野康秀氏の支援を受けて、日高裕介氏と共にスタートしました。
会社設立当初、インテリジェンス社内にオフィスを間借りしていたという繋がりから、スタート時点からインテリジェンスとの深いつながりを持っていました。
1998年7月、バリュークリックとの協力により、売れ行き好調な「サイバークリック」というクリック保証型バナー広告サービスを開始し、インターネット広告事業に進出。長らくインターネット広告国内最大手の地位を築いてきました。
(しかし、2022年には電通グループがセプテーニ・ホールディングスを連結子会社化し、競争激化によりインターネット広告国内2位となりました。)
サイバーエージェントは広告事業だけでなく、メディア事業にも注力しています。その一環として、レンタルブログの「アメーバブログ」や、インターネットテレビ&ビデオオンデマンドサービス「ABEMA」を提供しており、時代の変化に合わせたソーシャルメディアサービスを展開しています。
さらに、2009年にはゲーム事業にも進出し、「グランブルーファンタジー」などの人気コンテンツを提供するゲーム制作子会社を展開しています。
2018年には、アニメ制作事業に本格的に参入し、CAAnimation(シーエーアニメーション)を設立しました。
多岐にわたる事業展開を続け、サイバーエージェントは日本のIT業界で注目を集めています。
引用:https://www.cyberagent.co.jp/corporate/history/
事業内容

サイバーエージェントは、多岐にわたるサービスと事業分野を展開し、インターネット広告、ゲーム、AI研究開発などの分野で活躍しています。以下は主要なサービスと事業分野の概要です。
1. メディア:
ABEMA(アベマ): 2016年に開局された新しい未来のテレビ局で、多彩なコンテンツを提供しています。ABEMAは、アニメ、ドラマ、バラエティ番組、ニュース、スポーツなど幅広いジャンルの番組をライブ配信およびオンデマンドで視聴できるプラットフォームです。
Ameba(アメバ): 国内最大規模のブログサービスで、多くのユーザーが日記やブログを投稿しています。Amebaは、ブログを通じて情報発信やコミュニケーションをサポートします。
タップル(Tapple): マッチングアプリで、異性との出会いを提供するサービスです。
2. インターネット広告:
サイバーエージェントは、インターネット広告事業を長らく展開しており、広告効果を最大化するための広告販売やクリエイティブ制作を提供しています。また、AIを活用したテクノロジーとクリエイティブ制作、DX事業への参入を通じて、新たなサービスを展開しています。
3. ゲーム:
サイバーエージェントはスマートフォン向けゲームを提供しており、多くのタイトルをリリースしています。一部の主要タイトルには以下のような有名なものがあります。
・グランブルーファンタジー: 豪華な制作陣が創りだす、大作ファンタジーRPG。
・ウマ娘 プリティーダービー: 奥深い育成システムとハイクオリティな3Dで表現される育成シミュレーションゲーム。
・プリンセスコネクト!Re:Dive: 豪華声優陣が演じるヒロインがフルボイスで織りなすアニメRPG。
・Shadowverse: スマートフォン向けトレーディングカードゲーム。
・戦国炎舞 -KIZNA-: 戦国時代を舞台としたリアルタイムバトルゲーム。
・バンドリ! ガールズバンドパーティ!: メディアミックスプロジェクト「BanG Dream!」のスマートフォン向けリズム&アドベンチャーゲーム。
4. AI研究開発:
サイバーエージェントはAI研究開発にも力を入れており、AI Labを設立し、高度なAI技術の研究と実用化に取り組んでいます。AIを広告やビジネスに活用し、新しい価値を提供することに焦点を当てています。
サイバーエージェントは、多様な分野でイノベーションを推進し、幅広いサービスと事業を展開している企業です。
引用:https://www.cyberagent.co.jp/corporate/
最新の決算

サイバーエージェントは7月26日に第3四半期決算を発表しました。
『2023年のサイバーエージェントの決算では、メディア事業・広告事業が増収しましたが、ゲーム事業が想定を下回り、大幅な減益が発生しました。
ゲーム事業において、過去の成功による反動や周年イベントの伸びが減収減益に影響していることが示唆されています。
一方で、ABEMA関連の売上高は順調に伸びており、損失も改善傾向にあることがわかります。』
売上高:5,349億円 (+0.1%)
営業利益:189億円 (-66.1%)
経常利益:194億円(-65.4%)
純利益:36億円 (-82.6%)
また、今後の見通しについては、以下の通りになっています。
売上高が約+1.3%、営業利益が約-63.8%、経常利益が約-64.0%、純利益が約-75.2%を見込んでいます。
引用:https://www.cyberagent.co.jp/ir/library/results/
チャート分析

MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は390円から上は2,440円の範囲で推移しています。
2019年から2021年まで急激な上昇トレンドとなっていました。
2021年の6月をピークに下落トレンドへと転換、株価が2019年台の700円くらいまで下落しています。
テクニカル指標で見るとRSIはかなり低め、ボリンジャーバンドはかなり安値を示しています。
ストキャスは非常に低い値でゴールデンクロスを形成しそう。
パラボリックも7月末から下落トレンドを示しています。
一目均衡表の雲がかなり上にあるので、株価上昇まではほど遠そうです。