ITバブルから学ぶ「利益確定と損切り」の大切さ
こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
水曜日は「お金にまつわる雑学」をテーマにしています。
今日は少し歴史を振り返りながら、「ITバブル」について学んでみましょう。
1990年代後半、アメリカを中心に「インターネットが世界を変える!」という期待でIT関連株が急騰しました。
この時期の熱気はすさまじく、NASDAQ(米国の株価指数)は1996年の約1,000から2000年には5,000超まで上昇しました。
なぜ株価は急上昇したのか
背景には技術革新がありました。パソコンが普及し、ネット通販や検索サービスが急成長。
AmazonやGoogleといった今では当たり前の企業も、この頃に生まれています。
加えてFRB(米中央銀行)が金利を引き下げたため、市場に余ったお金が一気に株式市場へ流れ込みました。
崩壊のきっかけ
ところが2000年、FRBは利上げに転じます。資金調達が難しくなり、利益を出していなかったIT企業は次々と経営悪化。
株価はみるみる下落し、2001年の同時多発テロも追い打ちとなって、NASDAQはピークの半分以下に。
一部の銘柄は10分の1にまで下落しました。
世界と日本への影響
アメリカ発の株価急落は、世界中に広がりました。
日本でもソフトバンクや楽天などのIT企業が注目されましたが、日経平均は2000年春の2万円台から、1年後には1万円台前半へ急落。
投資家の失敗と教訓
この時期、多くの投資家が「利益確定も損切りもできず」に大損しました。
株価が上がりすぎて「もっと上がるはず」と売らなかった
下がり始めても「そのうち戻るだろう」と手放せなかった
現代に生かすポイント
ITバブルの教訓は今にも通じます。
上昇相場では一部でも利益確定をする勇気を持つ
下落が続くときは早めに損切りして被害を抑える
“未来への期待”だけでなく、利益や実績を見て投資判断をする
まとめ
ITバブルは1990年代後半に発生し、2000年代初頭に崩壊した
背景には技術革新と金融緩和があり、株価は短期間で急騰
崩壊後は世界中に悪影響を及ぼし、多くの投資家が大損失
教訓は「利益確定と損切りをためらわないこと」