こんにちは、『えすふぁみ☆家族で株投資』です。
土曜日は「子どもとお金」をテーマに、家庭でできるマネー教育をお届けしています。
物価高、値上げのニュース、家計を圧迫する出費…。
最近は「お金の話」を大人同士でする機会が増えました。
そんな中、ふと立ち止まって考えてしまいます。
「子どもへのおこづかい教育、このままでいいのかな?」
今回は、
データで“平均”を知り、
声かけを見直し、
親子で一緒に仕組みを作る
という3つの視点から、
今の時代に合ったおこづかい教育を考えていきます。
目次
1. まずは「平均」を知る。比べるためではなく、考えるために
親が一番気になるのは、やはりこれ。
「他のおうちは、どうしてるの?」
まずは、現状を客観的に見てみましょう。
● おこづかいのリアルなデータ
小中学生の約8割がおこづかいをもらっている
そのうち約7割が月1回などの定期制
金額のボリュームゾーン
小学生:500円〜1,000円
中学生:1,000円〜2,000円
ここまでは、想像通りかもしれません。
しかし、注目したいのが次の点です。
● 実は多い「二重収入」
親からのおこづかい(1,200円〜2,500円)に加えて、
祖父母から2,000円〜3,500円程度の臨時収入を得ている子どもが一定数います。
この“二重収入”は、
・お金が減らない感覚
・使っても補填されるという意識
につながりやすく、金銭感覚に影響を与える可能性があります。
● 使い道1位は「貯金」
意外なことに、
小中学生の使い道で最も多いのは**「貯金」(65.4%)**。
物価高の空気は、
すでに子ども世代にも伝わっているのかもしれません。
2. 「どう言えばいいの?」に答える、具体的な声かけ
データを知った次に悩むのが、日常のやりとりです。
● 「おこづかい足りない!」と言われたら
ここで大事なのは、金額の交渉ではなく考え方の整理。
この一言で、
子どもは自分の欲求を言葉にする練習ができます。
生活に必要なものか
今じゃなくてもいいものか
区別する習慣が、金銭感覚を育てます。
● 無一文になったとき、どうする?
おこづかいを使い切ってしまったとき、
つい言いたくなるのが——
「だから言ったでしょ!」
でも、ここはグッとこらえます。
カズ父さん
大切なのは、
責めることではなく、仕組みに変えること。
どうしてそうなった?
次はどうすれば防げる?
「失敗の痛み」を、次の行動につなげるチャンスにします。
● 衝動買いを止める「5分ルール」
おすすめなのが、
**「買いたいと思ったら、5分あけてもう一度考える」**ルール。
たった5分ですが、
・テンションが落ち着く
・本当に必要か考え直せる
実はこれ、大人にもよく効きます。
3. 家計と社会を学ぶ「一歩進んだお金教育」
ここからは、少し“攻め”の視点です。
● 封筒分けで「予算感覚」を育てる
おこづかいを最初から用途別に分けます。
ガチャ・趣味代
お菓子代
遊び代
封筒が空になったら、その月は終了。
これは、
限られた予算内で工夫する力を養います。
● 月末の「振り返りミーティング」
月に一度、5分でOK。
何に使った?
楽しかった?
次はどうしたい?
これは、
江戸時代の商人が帳簿をつけていた文化にも通じる、
とても実践的な学びです。
● 「投資」という視点を少しだけ
好きなお店、応援したい会社。
「この会社、どうやって儲けてるんだろう?」
「株主って何?」
そんな会話から、
お金は使うだけでなく、社会を動かす力になることを学べます。
● 近江商人の「三方よし」
最後に伝えたいのが、
**「三方よし」**の考え方。
自分よし
相手よし
社会よし
お金を使うとき、
「みんなが良くなるかな?」と考える癖は、
お金の品格を育てます。
まとめ|おこづかいは“人生の縮図”
おこづかいは、
小さな家計運営の練習場。
制限も、失敗も、迷いも、
すべてが将来につながる経験です。
親子で一緒に、
“現実”を楽しみながら学ぶおこづかい教育。
それは、
未来の信用を積み重ねる、
小さな商人修行なのかもしれません。

















