本日も注目銘柄をゆる~く語っていきます。
注目銘柄!SUBARU (7270)
概要

日本の自動車産業を代表する優れた自動車メーカー、株式会社SUBARU(スバル)。
かつては「富士重工業株式会社」として知られ、その後の商号変更により、「SUBARU(スバル)」の名を冠した自動車ブランドへと変貌しました。
今回は、SUBARUの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
SUBARUの歴史

1917年に群馬県新田郡尾島町(現在の太田市)で中島知久平氏(元海軍機関大尉)によって設立された民営の飛行機研究所にさかのぼります。
第二次世界大戦の終結後、中島飛行機(その後、1945年に富士産業と改称)は、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)による財閥解体の対象となり、プリンス自動車工業と共に解体されました。
軍需から非軍需産業への転換、輸送用機器開発、企業分割などを経て、1953年に旧中島系の主要企業が共同で富士重工業を設立しました。1955年には参画各社が富士重工業に合併され、再合同が成されました。
この新しい一歩が、1958年に発売された軽乗用車「スバル・360」と、その後の1961年に登場した軽商用車「スバル・サンバー」によって確固たる成功へと繋がりました。これらの車種は、技術的・商業的に大きな成功を収め、”スバル”ブランドの自動車メーカーとしての地位を築きました。
1968年から1999年まで、スバルは日産自動車と提携し、日産・チェリー、パルサー、サニーなどの委託生産を請け負い、工場稼働率を向上させました。しかし、スバル車と他の委託車両とは設計や部品の共用化が難しかったため、独自の道を歩みました。
2016年には、商号を「富士重工業株式会社」から「株式会社SUBARU」に変更し、自動車生産と航空関連に特化した新しい時代を迎えました。また、トヨタとの資本提携が強化され、さらなる協力が実現しました。
スバルは、その地道な努力と独自の技術を活かし、自動車業界で不動の存在として現在に至っています。
引用:https://www.subaru.co.jp/jinji/guide/company/history/
事業内容

株式会社SUBARU(スバル)は、幅広い事業領域で活躍し、その多彩な事業展開を通じてお客様に価値を提供し続けています。以下では、スバルの主要な事業部門を紹介します。
自動車事業 売上高全体に占める割合: 97.6%
SUBARUの中核事業である自動車部門は、1958年の「スバル360」の発売を皮切りに、クルマの新しい価値を創造し続けています。水平対向エンジンやシンメトリカルAWD(全輪駆動)などのコア技術をベースに、新しいカテゴリーの開拓や技術価値の創造を追求し、お客様との絆を深めてきました。
特に「アイサイト」などの運転支援システムは、業界での先駆的な存在となりました。
航空宇宙カンパニー 売上高全体に占める割合: 2.3%
SUBARUの航空宇宙事業は、ルーツをたどると1917年に創設された「飛行機研究所」にまでさかのぼります。航空宇宙事業では、多種多様な航空機を開発・生産し、日本の航空宇宙産業をリードしています。
防衛事業では、陸上自衛隊や海上自衛隊、航空自衛隊向けに多用途ヘリコプターや初等練習機、無人機などの開発・製造・整備・修理・技術サポートを提供しています。また、民間事業では、米国ボーイング社の国際共同開発に参画し、大型旅客機「ボーイング777X」などの開発・製造に貢献しています。
SUBARUは、これからも技術の進化とイノベーションを追求し、持続可能な未来への貢献を目指しています。
引用:https://www.subaru.co.jp/ir/individualinvestors/overview.html
最新の決算

SUBARUは8月2日に第1四半期決算を発表しました。
『生産台数: 243千台(前年同期比18%増)
全世界生産台数は、半導体供給不足による生産制約の影響は残るものの、前年を上回る実績を記録しました。
営業利益: 845億円(前年同期比128%増)
連結損益についても、原材料価格の上昇および諸経費等の増加があったものの、販売台数の増加および為替変動による増益効果などにより、前年に対し大きく増益しました。
2024年3月期 第1四半期決算は、生産台数および営業利益の増加を記録し、引き続き半導体供給課題には注意が必要ですが、通期見通しでは概ね計画通りの進捗が期待されています。』
売上高:1兆821億円 (+29.7%)
営業利益:844億円 (+128.4%)
経常利益:1,153億円(+200.4%)
純利益:732億円 (+169.2%)
また、今後の見通しについては、以下のようになっています。
売上高が約+11.3%、営業利益が約+12.2%、経常利益が約+7.8%、純利益が約+4.8%を見込んでいます。
引用:https://www.subaru.co.jp/ir/library/results.html
チャート分析

MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は1,660円から上は5,220円の範囲で推移しています。
2020年から2023年の1月まではずっと横ばいトレンドでしたが、直近の高値を上回り最近では上昇トレンドに転換しそうです。
テクニカル指標で見るとRSIはやや高め、ボリンジャーバンドはかなり高めを示しています。
ストキャスは高い値でデッドクロスを形成しそう。
パラボリックも8月頭から上昇トレンドを示しています。
一目均衡表の雲はかなり下にあり、あまり参考にはならず。