今週、日経平均株価は約3カ月ぶりに終値で7万円台を回復しました。そのニュースの中で、「業績相場に先回り」という見出しがありました。
「業績相場」とは、いったいどんな相場のことなのでしょうか。実は株式相場には、季節のように移り変わる「4つの局面」があるという考え方があります。今日の投資豆知識は、この「相場の4つの季節」を家族で学んでみました。

今日の投資豆知識|「業績相場」ってなに?株式相場には「4つの季節」がある

リコ
リコ
昨日のニュースに「業績相場」って書いてあったけど、相場にも種類があるの?
ロキ兄
ロキ兄
あるんだよ。株式相場は「金融相場」「業績相場」「逆金融相場」「逆業績相場」の4つの局面をぐるぐる回る、という考え方があるんだ。春夏秋冬みたいに覚えるとわかりやすいよ。
父
父
これは、証券会社でアナリストとして長く活躍した浦上邦雄さんが本で紹介して、広く知られるようになった考え方なんだ。投資の世界では「相場サイクル」とも呼ばれているよ。

春:金融相場(景気は悪いのに株が上がる)

景気が悪くなると、中央銀行は金利を下げてお金を借りやすくします。すると、行き場を探したお金が株式市場に流れ込み、株価が上がり始めます。これが「金融相場」です。

リコ
リコ
えっ、景気が悪いのに株が上がるの?なんだか不思議。
ロキ兄
ロキ兄
そう、「不景気の株高」って言われるんだ。会社のもうけはまだ少ないけど、「これから良くなるはず」という期待と、金利が低いことで集まったお金が株価を押し上げるんだよ。冬が終わって、まだ寒いのに芽が出始める春のイメージだね。

夏:業績相場(会社がもうかって株が上がる)

やがて景気が回復し、会社の売上や利益が実際に増えてきます。業績の良さを材料に株価が上がっていくのが「業績相場」です。

父
父
金融相場は一気に上がることが多いけど、業績相場は、決算でもうけが確認されるたびに、じわじわと長く上がっていくことが多いと言われているね。会社ごとの業績の差がはっきり出やすいのも特徴だよ。
母
母
夏はみんな元気いっぱい、って感じね。でも、どの会社でも上がるわけじゃないから、ちゃんと業績を見て選ぶことが大事なのね。

秋:逆金融相場(景気は良いのに株が下がる)

景気が良くなりすぎて物価が上がると、中央銀行は金利を上げて景気の過熱を抑えようとします。金利が上がると、株よりも預金や債券の魅力が高まり、株価が下がりやすくなります。これが「逆金融相場」です。

リコ
リコ
今度は景気がいいのに株が下がるの?春のさかさまだ!
ロキ兄
ロキ兄
そのとおり。「好景気の株安」だね。会社はまだもうかっているけど、金利の上昇が重荷になるんだ。

冬:逆業績相場(業績が悪くなって株が下がる)

金利が上がった影響で景気が冷え込み、会社の業績が実際に悪くなっていきます。業績の悪化を受けて株価が下がるのが「逆業績相場」です。この時期を過ぎると、中央銀行はまた金利を下げ始め、ふたたび「春」がやってくる、というのがこのサイクルの考え方です。

父
父
冬はつらいけど、ずっと冬が続くわけじゃない。そう思えると、株価が下がっているときも少し落ち着いていられるね。

じゃあ、いまはどの季節?

リコ
リコ
今の日本はどの季節なの?夏?
ロキ兄
ロキ兄
そこが難しいところなんだ。日銀は9月に政策金利を1.25%に上げたし、アメリカのFRBも9月に利上げした。金利の面だけ見ると「秋」っぽいよね。でも、AIや半導体の需要で企業の業績が伸びるという期待も強くて、今週は「業績相場に先回りした買い」という見方も出ていたんだ。
父
父
実際の相場は、教科書どおりにきれいに4つに分かれるわけじゃない。季節の変わり目がはっきりしないことも多いし、どの季節なのかは、あとになってから「あのときはそうだったね」とわかることがほとんどなんだ。
母
母
天気予報と同じで、ぴったり当てるのは難しいのね。でも「今は金利と業績、どっちの話題が多いかな?」って意識してニュースを見るだけでも、ずいぶん違いそう。

相場サイクルを知っておくメリット

1. 「景気が悪いのに株高」「景気が良いのに株安」といった、一見ふしぎな動きの理由がわかる
2. 金利のニュースと、企業の決算のニュースのどちらが株価を動かしているかに気づける
3. 下落の局面でも「季節はめぐる」と考え、あわてて売らずにすむ

10月の後半からは、企業の4〜9月期の決算発表が本格化する予定です。業績への期待が本当に数字で裏づけられるのか、「答え合わせ」に注目が集まりそうです。

今日のまとめ

株式相場には、金利の低下で上がる「金融相場」、業績の伸びで上がる「業績相場」、金利の上昇で下がる「逆金融相場」、業績の悪化で下がる「逆業績相場」という4つの季節がある、という考え方があります。今週ニュースに出てきた「業績相場」は、このうちの「夏」にあたる局面のことでした。
実際の相場はきれいに季節が分かれるわけではありませんが、「今は金利と業績、どちらが主役かな?」と考えながらニュースを見ると、株価の動きがぐっと理解しやすくなります。季節がめぐるように相場もめぐる。そう思えば、上がっても下がっても、わが家のペースで向き合っていけそうですね。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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