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注目銘柄!ニコン(7731)
概要

ニコン株式会社、通称「Nikon」、その名前は世界中のカメラ愛好者や光学技術の専門家にとって、優れた光学機器の象徴です。
カメラからデジタルカメラ、双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、ステッパー、メガネ、測定機、測量機、光学素材、ソフトウェアなど、幅広い光学関連装置を提供し、その製品は世界中で高い評価を受けています。
今回は、ニコンの歴史と事業内容、決算情報やチャート分析をご紹介します。
ニコンの歴史

1917年に東京計器製作所光学部と岩城硝子製造所の反射鏡部門を統合し、日本光學工業株式會社(日本光学工業株式会社)が岩崎小彌太氏の個人出資で設立されました。これが、ニコンの起源です。
1921年にニコンは、ドイツから8人の技術者を招聘し、光学技術の向上に取り組みました。この時期から、ニコンは光学分野でのリーダーシップを確立し始めました。1923年には大日本帝国陸軍向けの光学兵器の開発も始まり、これが後にニコンの成長に貢献しました。当初、ニコンは大日本帝国海軍系企業として始まりましたが、後には陸軍向けの重要な供給元となりました。
1938年には低コストで優れた双眼鏡の開発に成功し、第二次世界大戦終戦までに陸軍主力官給双眼鏡として採用されました。1946年にニコンは35mmカメラの名前として「ニコン」(Nikon) を決定し、その後、ブランド名として成長していきました。
1954年に実体顕微鏡SM型とレベルE型が発売され、科学と工学分野においてもニコンの技術が評価されました。1957年には、「ニコンSP」が発売され、高い評価を受ける名機となりました。現在でも「ライカM3」と並び称されます。
ニコンは1988年に商号を「株式会社ニコン」に変更し、そのブランドをさらに強化しました。また、電子スチルカメラ「QV-1000C」も発売され、デジタル技術分野に進出しました。
そして1992年に、ニコンは「ニコノスRS」として世界初のオートフォーカス一眼レフ水中カメラを発売し、水中写真分野でのリーダーシップを確立しました。
2011年には、「Nikon 1」が発売されました。ニコン初のミラーレスカメラで、レンズ交換式のアドバンストカメラとして登場しました。
ニコンは光学技術の分野で常に進化し続け、高品質なカメラ製品を提供し続けています。
引用:https://www.jp.nikon.com/company/corporate/history/
事業内容

ニコンは、映像文化の発展に貢献し、高品質な映像と写真を提供することに力を注いでいます。以下に、ニコンの事業を1部をご紹介します。
映像事業
ニコンは、より多彩で豊かな映像文化を提供するために、高画質なデジタルカメラ、映像をシェアするアプリケーション、オンラインサービスなどを開発しています。我々の瞬間や思い出を高品質な映像と写真で記録し、世界中で楽しむことをサポートしています。
ニコンは、お客様のフォトライフをサポートするために、 プロ写真家が指導する写真教室や中学や高校などへの無料配布を通じて、若い世代の写真愛好者や写真部員を応援しています。
精機事業
超スマート社会の実現に向け、IoTやAIの高度化に欠かせない半導体や高精細パネルの製造装置の開発・製造を行っています。これらの技術は、未来の高度な情報社会の基盤を築くための重要な要素であり、ニコンはその実現に貢献しています。
ヘルスケア事業
ヘルスケア事業では、先進の顕微鏡技術や最新の機器を提供し、バイオサイエンスの進歩に貢献しています。顕微鏡を用いて生命現象を可視化・解析し、バイオサイエンスの研究や創薬分野に貢献する「ライフサイエンスソリューション」を提供しています。
また、眼科機器・システムを通じて眼疾患の早期発見やQOLの向上に寄与する「アイケアソリューション」も展開しています。さらに、再生医療用細胞や遺伝子治療用細胞の受託開発・生産を行い、日本の再生医療の実用化や発展に寄与する「細胞受託生産ソリューション」も提供しています。
ニコンは、高度な光学技術と画像処理・解析技術を活用し、健康で幸福な社会を支えるために努力しています。
引用:https://www.jp.nikon.com/company/corporate/businesses/
最新の決算

ニコンは8月8日に第1四半期決算を発表しました。
『売上収益の増加は、映像事業やヘルスケア事業における販売が好調だったことに加え、デジタルマニュファクチャリング事業において、SLM社の連結子会社化による影響もあったことが挙げられます。
一方で、営業利益の減少は、FPD露光装置の販売台数の減少や、コンポーネント事業における売上の減少による影響がありました。また、SLM社の買収に伴う費用増加なども営業利益の減少要因として影響しました。』
売上高:1,581億円 (+8.6%)
営業利益:32億円 (-78.6%)
経常利益:48億円(-70.8%)
純利益:25億円 (-78.3%)
また、今後の見通しについては、修正されて以下のようになっています。
売上高が約+6.7%、営業利益が約-21.7%、経常利益が約-19.4%、純利益が約-22.1%を見込んでいます。
引用:https://www.jp.nikon.com/company/ir/ir_library/result/#y2024
チャート分析

MARKET SPEED
週足10年チャートを確認すると、下は620円から上は2,400円の範囲で推移しています。
2018年から2020年まで長く大きい下落トレンドでした。
直近では上昇トレンドになりそうな雰囲気もありますが、決算の急落もありどうなるかはわかりません。
テクニカル指標で見るとRSIはやや低め、ボリンジャーバンドは少し高めを示しています。
ストキャスは低い値でゴールデンクロスを形成。
パラボリックも7月末から下落トレンドを示しています。
一目均衡表の雲で最近反発したので、株価の支えとなってくれています。