10月1日から、パートやアルバイトで働く人の社会保険のルールが変わりました。これまで「106万円の壁」と呼ばれてきた「月額8.8万円以上」という賃金の条件がなくなり、日本年金機構も「賃金要件が撤廃されました」と案内しています。

これからは収入の金額ではなく、「週に何時間働くか」が社会保険に入るかどうかの大きな目安になります。パートで働く母にとっては、まさに自分ごとのニュース。今日の家族リアル会議は、「働き方」と「NISAの積立額」をセットで話し合いました。

今日の家族リアル会議|「106万円の壁」が10月に撤廃、パート家庭のNISA積立はどうする?

母
母
ねえ、パート先で「10月から社会保険の条件が変わります」ってお知らせが配られたの。「106万円の壁」がなくなったって書いてあるんだけど、私はどうなるのかしら。
父
父
8月に「年収の壁178万円」の話をしたけど、あれは所得税の壁だったね。今回は社会保険の壁の話だから、また別ものなんだ。一度ちゃんと整理しておこう。
リコ
リコ
壁がいっぱいあって、もう迷路みたい……。

10月から何が変わったの?

日本年金機構の案内によると、10月1日から「所定内賃金が月額8.8万円以上」という条件が撤廃されました。月8.8万円を12か月分にすると約106万円になるため、これまで「106万円の壁」と呼ばれていたものです。
一方で、次の条件は引き続き残ります。

・週の所定労働時間が20時間以上
・勤め先の従業員数が51人以上
・学生ではないこと

ロキ兄
ロキ兄
つまり、従業員51人以上の会社で週20時間以上働く人は、月の給料がいくらでも社会保険に入る対象になるってこと。「106万円の壁」が「週20時間の壁」に変わった、って言われてるのはこのためだよ。
父
父
しかも、会社の規模の条件も段階的になくなる予定なんだ。2027年10月からは36人以上の会社も対象になって、最終的には2035年10月に規模の条件そのものが撤廃される予定になっている。小さな職場で働いている人も、いずれは関係してくる話なんだよ。

母のケース:週18時間のままか、増やすか

母
母
私のパート先は従業員100人くらいのスーパーで、今は週18時間。だから今のままなら対象外ね。でも店長から「週20時間以上に増やせないか」って相談されてるのよ。
リコ
リコ
働く時間が増えたら、お給料も増えるからいいことじゃないの?
ロキ兄
ロキ兄
そこが悩ましいところなんだ。週20時間を超えると社会保険料が引かれるから、ちょうど20時間くらいだと、一時的に手取りが減ることがあるんだよ。

ある試算例(時給1,177円の場合)では、次のようになっていました。

・週19時間:月収約96,900円 → 社会保険料なしで手取りはほぼそのまま
・週20時間:月収約102,000円 → 社会保険料が引かれて約86,700円
・週23時間:月収約117,300円 → 社会保険料が引かれても約100,000円

リコ
リコ
えっ、20時間だと19時間のときより1万円も少なくなるの!?でも23時間まで増やせば、ちゃんと増えるんだね。
父
父
そう。「入るなら、少し多めに働く」のがひとつの考え方だね。もちろん時給や住んでいる地域で金額は変わるから、自分の給与明細で計算し直すのが大事だよ。

手取りが減っても「損」とは限らない

母
母
でも、保険料を払うってことは、そのぶん損するってことじゃないの?
ロキ兄
ロキ兄
そこは見方しだいなんだ。社会保険に入ると、将来の年金に「厚生年金」が上乗せされる。さっきの試算と同じ資料では、月収8.8万円で20年加入した場合、年金が年額約10万6,800円、一生上乗せされる例が出ていたよ。
父
父
それに勤め先の健康保険に入れば、病気やけがで働けないときの「傷病手当金」や、出産のときの「出産手当金」も受けられるようになる。保険料の半分は会社が負担してくれるしね。目先の手取りだけじゃなく、「将来の安心」とセットで考えたいところだ。

NISAの積立額はどうする?

ここからが、わが家の本題です。母は毎月のパート代から、NISAで月1万円の積立をしています。

母
母
もし週20時間ちょうどにしたら、手取りが減るでしょう?積立の1万円、続けられるか心配なのよね。
ロキ兄
ロキ兄
考え方を3つに分けてみようか。①今のまま週20時間未満で働いて、積立も続ける。②週23時間以上に増やして、手取りの増えた分で積立も少し増やす。③働き方を変える最初の数か月だけ積立額を下げて、生活が落ち着いたら戻す。
父
父
NISAのいいところは、積立額をいつでも変えられることなんだ。働き方を変えたばかりの時期に無理をして生活費を削るより、一時的に減らしてもいい。「NISA貧乏」にならないことのほうが大切だよ。
リコ
リコ
ママが社会保険に入ったら、将来の年金が増えるんでしょ?それって、ママ専用の「積立」がもうひとつ増えるみたいな感じだね!
母
母
リコ、うまいこと言うわね。じゃあ、まずは店長に「週何時間なら入れそうか」を聞いてみる。実際の給与明細で手取りを計算して、来月の家族会議でNISAの積立額を決めましょう。

わが家の確認リスト

1. 勤め先の従業員数と、自分の週の所定労働時間を確認する
2. 週20時間ちょうど/週23時間以上など、パターン別に手取りを計算する
3. 将来の年金の上乗せや、健康保険の手当も一緒に比べる
4. 働き方が決まってから、NISAの積立額を見直す(減らすのも、増やすのもOK)

今日のまとめ

10月1日から、社会保険の「106万円の壁」と呼ばれてきた賃金の条件がなくなりました。これからは「週20時間」が大きな目安になり、会社の規模の条件も段階的に広がっていく予定です。
週20時間ちょうどで働くと一時的に手取りが減ることもありますが、将来の年金や病気のときの手当といった「見えにくい安心」も増えます。働き方とNISAの積立額は、どちらか片方だけで決めるものではありません。家族で数字を並べて、無理のないペースを一緒に探していけたらいいですね。

ロキ兄
ロキ兄
※投資は自己責任でお願いします。

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